<前回のあらすじ>
『麗美静は人殺し』――。静を中傷する貼り紙が廊下の壁いっぱいに貼り出され、校内は騒然。
校長の京子が出張で不在の中、教頭・新庄(小手伸也さん)から「心当たりがあるなら説明してください!」と追及された静は何も答えられず…。そもそも一体誰がこんな貼り紙を!?
2年10組の教室でも、貼り紙の話題で持ち切り。静のことを人殺しと決めつける生徒たちの中で、海斗(水沢林太郎さん)だけは「あの人はそんな人じゃない」と静を擁護。貼り紙の写真を撮ってSNSに投稿した田沢太一(島村龍乃介さん)に、海斗は「消せよ!」と詰め寄り、2人は睨み合いに…。
その後、体育館裏で海斗に殴られたと言う田沢。海斗は暴行を否定するものの、連絡を受けた海斗の母・真紀(雛形あきこさん)はロクに説明も聞かずに「あの子が暴力を振るったんだと思います」と息子の非を全面的に認めてしまう。実は海斗は中学時代に暴行事件を起こしたことがあり…。
海斗は学校を早退し、母・真紀に「殴ってない」と主張するが、「ウソ言わないで!やっぱり、あんたはあの男の子供なのよ…」と真紀。
一方、静の脳裏には、つらい記憶がフラッシュバックする。――自殺した女の子の葬儀場――その入り口で立ち止まり、中に入ることができない静――。
翌朝、学校に向かう静を海斗が待ち構えていた。浜辺で海を見ながら話す静と海斗。
田沢を殴ってなどいないと言う海斗は「どうすれば人に信じてもらえるようになるのかな?」。中学2年の時、ささいな口論からクラスメートを殴ってケガをさせてしまった。その時、真紀に「何でそんなことしたの!」と詰め寄られ、海斗は思わず真紀を突き倒してしまったのだ。
暴力を振るう元夫と離婚したばかりだった真紀は「あんたもあの男と同じなのね!」と、それ以来、海斗のことを信用しなくなったという。
「先生はもう知ってるでしょうこの話?先生はSEEなんでしょう?」
SEEとは、静がSNSで使用していたアカウント名だった。静はSEEの名で日々の気になることをSNSにつづっていたのだ。当時その文章に共感した海斗は、SEEなら自分の不安を取り除いてくれるかもしれないと思ってDMを送った。
SEEからの返信に救われたと話す海斗は、静がSEEであることに気付き「SEEだったらまた何とかしてくれんじゃないかって思って…今日、先生を誘ったんだ」と、静に助けを求める。
学校では、森口が真紀を呼び出し、海斗の退学手続きを押し進めようとしていた。森口に言われるまま、真紀が退学を受け入れようとした矢先、浦見から連絡をもらった静が海斗と共に駆け込んで来て、「お母さん、本当に七海くんが人を殴ったと思っているんですか?」――。
一方、2年10組の教室では、海斗のことを悪く言うみんなに、陽奈(清乃あさ姫さん)が「海斗がそんなことするわけがないでしょう?」と反論。すると彩華(豊嶋花さん)も立ち上がり、「私も陽奈ちゃんの言う通り、海斗くんは何もしてないと思う!」。陽奈は、自分がイジメていた彩華が味方になってくれたことに驚く。
田沢が真実を話し、海斗は退学を免れた。しかし、森口は「監視カメラの位置も詳しそうですし…もしかしてあの貼り紙の犯人…浦見先生、あなたですか?」と――。