『彼女がそれも愛と呼ぶなら』((c)一木けい/幻冬舎/ytv)

<前回のあらすじ>

家庭が冷え切った中で、針生(淵上泰史さん)との一線を越えた絹香(徳永えりさん)。伊麻の家で過ごす時間は、彼女にとって束の間の安息となり、自分の本当の気持ちに向き合おうとしていた。

家族の幸せと自分の幸せ、両方をあきらめないと決心した絹香は、ついに夫・真人(夙川アトムさん)に対して一つの提案を持ち掛ける。藍子(西原亜希さん)との不倫関係もやめなくていい、私も自由に生きる、お互いにやりたいことを認めよう――。

一方、そんな母の変化に気づいた娘・萌絵(並木彩華さん)は、その変化の裏に伊麻の影響があることを知る。

一方、伊麻の娘・千夏(小宮山莉渚さん)は恋人・太呂(竹野世梛さん)から異性との連絡を制限され、そして人目をはばからないキスを求められ、積み重なる過剰な愛情を前に戸惑いを隠せずにいた。

太呂との関係に思い悩んだ千夏は氷雨へ「好きってどういうことなんだろう」と想いを吐露する。

さらに、とある日、彼女は学校の下駄箱に「お前の母親は男好き」と書かれた落書きを入れられる嫌がらせを受ける。

絹香、そして千夏。伊麻をとりまく女性たちの愛も、波乱含みで進んでいく――。