<前回のあらすじ>
静を《人殺し》と中傷するビラを貼ったのは浦見!?
森口にあらぬ疑いをかけられた浦見は「何で私がそんなことを?」と真っ向から否定。森口への嫌悪感をますます強める浦見と居酒屋でサシ飲みをする静は、近くのテーブルで同僚の英語教師・聖羅(岡崎紗絵さん)が彼氏にこっぴどくフラれているところを目撃する。
翌日、聖羅は朝から上の空。ただでさえプライベート重視で学校や生徒のことに無関心なのに、彼氏にフラれたショックで仕事にますます身が入らなくなってしまった様子。
心配して慰めようとする浦見に、静は「こういう時は放っておくのが一番です」と忠告。そんな静のもとに彩華(豊嶋花さん)がうれしそうにやって来る。陽奈(清乃あさ姫さん)から友達としてカラオケに誘われたらしいのだ。
「先生のおかげだよ。ありがとう!」と感謝されてしまった静は、意外にも教師としてのモチベーションが上がってしまう自分に気がついて……。
ところが、静のクラスの生徒がまたも退学の危機に!?静の生徒を含む2年生11人に、1年前の喫煙疑惑が浮上!去年学園を退学になった生徒たちが、嫌がらせ目的で証拠写真を学校にバラまいたのだ。当時は11人全員が1年8組だっため、担任教師だった聖羅に責任がのしかかるが…。
11人のうち6人は、の『強制退学者リスト』に載っている退学者候補。森口がその6人だけを排除しようとたくらむ中、教師としての自信もモチベーションもない聖羅は言い訳ばかりで問題から目をそらし、6人を退学の危機に立たせてしまう。
降って湧いた喫煙騒動に学園中が揺れる中、静、浦見、京子の校長派3人は、森口の根回しによって蚊帳の外に追いやられてしまう。
静と浦見は、相変わらず元気のない聖羅を居酒屋に誘い、失恋の愚痴を聞いてあげる。するとそこに現れたのは、鈴木愛花(志田未来さん)。愛花は静の前に2年10組の担任を務めていて、新学年になって早々に体調を崩して休職していた。
久しぶりに愛花の顔を見た聖羅は「愛花先生~」と甘えるような声で助けを求め、「教師として毎日ツラい思いをして…彼氏にフラれて…」と泣きすがる。
すると愛花は「本当にツラくなったら…いつでも逃げ出していいと思うんだよね。1度しかないあなたの人生なんだから好きにしなきゃ…ね?」。その言葉に静はハッとする。それはかつて静がSEEとして、いじめを受けている相談者に贈った言葉と全く同じだったからだ――。
森口の計画を知った京子から真相を聞いた静と浦見は「同じ罪を犯した生徒に差をつけるなんて絶対にあり得ない!」と憤慨。愛花に頼んで聖羅を呼び出してもらうと、「保護者会役員たちに森口のたくらみを暴露してほしい」とお願いする。
しかし聖羅は「私にそんなことできるわけないでしょう」と拒否。聖羅を説得できなかった浦見は諦めようとするが…。「もう一度だけ聖羅先生を説得してもいいですか?」と静。「昔、私が犯した…後悔を思い出したんです」
――その夜、静は懸命に説教の文面を考え――。翌朝、静は登校してきた聖羅を呼び止め、化学準備室で対峙する。
「昨日も言ったけど、ツラいから逃げたいの!自分の人生を好き勝手生きて何がいけないの!?」と開き直る聖羅に、静は「ツラかったら逃げてもいいっていうのはね…精一杯、何かにぶつかっていって、それでもうまくいかない人のための言葉。…あなたのように、楽になりたいから現実から目を背けるためにある言葉じゃないの!」。
聖羅の心に必死に訴えかける静だが、その言葉をかき消すように大口が現れ、聖羅は化学準備室を連れ出されてしまう。
保護者会役員が集まり、話し合いが始まる。そこで聖羅は、保護者たちに『強制退学者リスト』の存在を明かし、学校が差別的な処置をしようとしていることを暴露した。
――が、会長である麻衣の母(小沢真珠さん)は「私たちそれ知ってるの」。
なんと、保護者会役員は全員、森口の計画にすでに賛同していたのだった。聖羅は言葉を失ってしまう……。そんなことが起こっているとは知る由もなく、学校で報告を待つ静。
一方その頃、愛花は暗い部屋で一人、「麗美静は人殺し…そうだよね?…花恋…」とつぶやいていた。その目線の先には花恋の遺影が飾ってあり――。