<前回のあらすじ>
静のクラスの生徒を含む2年生11人に1年前の喫煙が発覚。本来なら11人全員が等しい処分を受けるはずが、学校改革を推し進めようとする次期理事長・森口は、家庭に問題のある生徒だけを排除しようと画策。
保護者会役員を丸め込み、『強制退学者リスト』にいる生徒6人だけを退学に、それ以外の5人を学校に残す差別的処置をとろうとする。
静たち《校長派》は猛反発するものの、理事会の決定を覆す手立てがなく……。静は校長・京子から、うかつな行動を起こさずにしばらく様子を見るよう命じられてしまう。
事を急ぐ森口は、喫煙した生徒一人一人と保護者を交えて面談。陽奈(清乃あさ姫さん)、璃子(新井美羽さん)、麻衣(松本麗世さん)ら残留組には3日間の自宅謹慎という軽い処分を言い渡し、『強制退学者リスト』にいる彩華(豊嶋花さん)には反省が認められないという理由で自主退学を勧告!
ショックを受ける彩華は、子育てに無関心な《毒親》の両親からも「自業自得。自分で責任を取れ」と突き放されてしまう。
自分だけが退学になる理由が分からない彩華は「学校をやめたくない……」。しかし、静にはどうしてやることもできず……。
そんな中、彩華の退学の話がクラス中に知れ渡り、2年10組は大騒ぎ!なぜ彩華だけが退学になるの!?不平等な処分に納得できない生徒たちの不満が爆発!
かつて彩華をイジメていた陽奈や麻衣に非難の目が集中し、クラスは超険悪ムードに…!生徒たちにきちんと説明してやることができない静は、けんかを止めることしかできなくて……。
彩華を助けたい陽奈と麻衣は、麻衣の母で保護者会会長・皐月(小沢真珠さん)に直談判。彩華の退学を取り消してもらえるよう、学校に言ってほしいと頼み込む。他ならぬ娘の頼みを断れない皐月は、森口に彩華の退学の撤回を求めるが……。
森口は首を縦に振らないどころか、彩華に「退学を受け入れないなら11人全員を退学にさせる」と脅しをかけ、陽奈には「彩華が自ら退学を望んでいる」とウソの報告をする。
陽奈は彩華と直接話をしようとするが、森口から他の生徒との接触を禁じられた彩華は会ってくれず……。
退学問題に頭を悩ませる静は、ストレスを解消する目的で入った駅前のジムで、あろうことか森口と鉢合わせ。敵である静の過去を知りたがる森口は、静を『人殺し』と中傷するビラについて、「2年間ニートをやっていた…そのあたりも関係しているんですか?」と探りを入れてくる。
その途端、静の脳裏に過去の嫌な記憶が次々とフラッシュバックして――。
SEE宛てに届いた『花恋』からのDM――。学校でイジメを受けて苦しんでいた花恋――。そんな花恋に贈った『つらかったらいつでも逃げ出していいと思う』という言葉――。花恋からの『ありがとう…逃げてもいい…SEEの言葉に救われてました…さようなら』という返事――。そして、『人殺し』という言葉と共に送られてきた花恋の自殺の記事――。
翌朝、学校に向かう静の前に自宅謹慎中のはずの陽奈が現れ、「どうしたらいいのか…先生、助けてください」。
陽奈から事情を聞いた静は、森口の裏工作によって彩華が追い詰められていることを知って怒り心頭!
静は皐月を説得するため、陽奈と彩華を連れて麻衣の家へ向かうと、すでに森口が先回りしていた。勝ち誇ったような顔で「やっぱり来ました?」と言う森口に、静は「いると思ってました」。ねちっこい森口なら絶対に邪魔しに現れるだろうと思い、わざと京子に挑発するような伝言を頼んだのだ。
静は森口の前でスマホを起動し、説教開始!
生徒の処分を退学と謹慎に分けたことを糾弾し、「生徒によって対応を変える…教師、人としてこんな最低な行為はありません」と断裁!
静の作戦により学校に残れることになった彩華。「先生…ありがとう」。生徒たちの感謝の言葉に、静も思わず頬が緩んでしまう――。
その頃、学校の化学準備室で、京子が浦見を問い詰めていた。机の上には『麗美先生は人殺し』のビラ…。「これを貼ったのは鈴木先生なんでしょう?」と聞く京子に、「そうです」と答える浦見…。
自殺した花恋は、浦見の恋人で元教師・鈴木愛花(志田未来さん)の妹で――。