
2025年秋から放送予定の次期朝ドラ『ばけばけ』。松江ロケ報告会が5月23日、城山稲荷神社(松江市)で開かれ、ヒロインで松野トキ役の高石あかりさんと夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役のトミー・バストウさんが取材に応じた。
『ばけばけ』は明治時代の松江を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。高石さん演じるトキは怪談話が好きな変わった女の子。縁あって松江で英語を教えることになったヘブンと出会う。夫婦となった2人はともに怪談を愛し、埋もれてきた名もなき人々の心の物語に光を当てていく―というストーリー。高石さんとトミーさんは4月2日に京都市内ロケでクランクインした。
松江ロケ報告会で高石さんは「トキとヘブンとして松江に帰ってくることができてうれしく思います」とあいさつ。まだ2人の結婚のシーンは撮影していないというが、「早く結婚したいんですが、文化の違いみたいなものを(超えて)一歩一歩近づいているような状況です。まだまだ私たちには大きな壁がありますが、乗り越えられるんじゃないかなと期待しています」と語った。
トミーさんは「最初のほうはあまり出番がなくて、1シーン以外ほとんど(高石さんと)共演していないですが、(共演したシーンでは)驚くほど安心して演じることができました。あかりさんの素晴らしい演技、思いやり、やさしさのおかげです」と信頼を明かした。
高石さんは、トキ役について「あまりにもトキと自分が近すぎて台本を読んでいて違和感がない。すぐ入ってくるし、同じ気持ちをずっと感じていてそれをトキが言葉にしてくれるので、今までにない不思議な感覚です。役を作っていないかもしれないというくらい、ありのままで演じることができています」と話した。
【 作 】 ふじきみつ彦
【出演】高石あかり/トミー・バストウ/吉沢亮