「あんぱん」公式インスタグラム(@asadora_ak_nhk)より

 

今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第8週「めぐりあい わかれゆく」の第38回が5月21日に放送されました。

豪(細田佳央太さん)の戦死の報せに、悲嘆する朝田家。豪が生還したら祝言をあげる予定だった蘭子(河合優実さん)が、石置き場で豪を思い出すシーンが注目されました。SNSやコメントに多くの意見が寄せられたほか、『あんぱん』公式インスタグラムにも動画が掲載され、多くの「いいね!」を集めました。

豪の葬儀を終え、1人石置き場にたたずむ蘭子。思い出していたのは夏のある1日でした。

強い日差しのなか、石置き場で作業する豪のもとに忘れ物を届けに来た蘭子。立ち去ろうとすると、下駄の鼻緒が切れてしまいました。豪は蘭子のもとに駆けよります。蘭子の左手をとり、自分の肩に載せました。手拭いを破って鼻緒を作り、結びなおしてくれる豪。好きな人に触れているうれしさと恥ずかしさが混じったような表情を見せる蘭子。

回想が終わると、石置き場には蘭子が1人たたずんでいます。

淡い恋心を感じさせるまぶしいばかりの夏の1日と豪が戦死した現実との対比が見事でした。特に回想シーンの映像の美しさが、多くの人の心を惹きつけたようです。

「朝ドラ史上、最も美しいシーンのひとつだったかも知れない…。 そして最も悲しいシーン。 泣いた」「蝉の声、風鈴の音、陽炎のゆらめき… 会話もなく、手際良く下駄の鼻緒を直す豪ちゃん 肩に置かれた手、膝にのせた素足、隠しきれないトキメキ、蘭子の心に刻まれる永遠の風景 戻ってこないあの時を独り思い出す蘭子が、余りにも儚く美しく悲しい… 」「豪ちゃんが鼻緒を直すシーン、完璧だったな…。 夏の日差し、蝉時雨、蘭子の着物の青、そして豪ちゃんの所作。 あまりにも美しくて、白昼夢のようにふっつり切れて次のシーンに行った編集に鳥肌立った。悲しい。」と絶賛する人たちも。