水曜ドラマ『ちはやふる-めぐり-』(日本テレビ)

<前回のあらすじ>

藍沢めぐるが退部を撤回し、白野風希、村田千江莉、奥山春馬が新たに入部。与野草太もあわせて部員が5人になった梅園高校競技かるた部は、団体戦に出場することが可能になり、滋賀県近江神宮で行われるかるたの全国大会を目指すことに!

とはいえ、素人の寄せ集め。めぐるは体力がなく《払い練》でバテバテだし、千江莉は歌を覚えるのに四苦八苦。今のペースで東京都予選大会に間に合うかどうか…。

不安な一同は、日々の部活動に加え、かるたのクラブチームともいえる《かるた会》に所属してレベルアップを図ろうとする。

大江奏の口利きで、地域のかるた会『府中夕霧会』の門をたたく梅園メンバー。『夕霧会』の会長は、瑞沢高校かるた部OBの《肉まんくん》こと西田優征(矢本悠馬さん)。奏の同級生なら簡単に入門させてくれるかと思いきや、西田は「入門条件は、俺から3枚取ること」と入門テストを突き付けてくる。

千江莉は「50枚中、3枚でいいの?」と高をくくるが……最強クラスのかるたー・西田は『渡り手』『囲い手』『戻り手』など技のオンパレード!めぐると千江莉は2人がかりで挑むものの、手も足も出ず、1枚も取ることができないまま不合格。

春馬も予想外の問題が生じて不合格となり、結局、合格できたのは風希だけ…。

一方、奏は、『夕霧会』で出会った憧れの専任読手・中西泉(富田靖子さん)から食事に誘われすっかり舞い上がり……。

心ここにあらずの奏をよそに、めぐると千江莉は2週間後の再テストへ向けて猛特訓を開始!

一方、同じくテストに不合格だった春馬は、試合になると原因不明の目まいに襲われ、使いものにならないことが判明。すでに別のかるた会に所属してC級選手でもある春馬は、今後はマネージャーとしてみんなをサポートすると宣言。

そんな中、奏がみんなの前である歌の解説をしている最中に、千江莉は、自分でも気づかないうちに涙を流していて……。

その後千江莉は、野球部をやめた本当の理由をめぐるに明かす。

千江莉はリトルリーグ時代から中学までずっとピッチャーで、幼馴染の優樹とバッテリーを組んでいた。2人の夢は、一緒に甲子園に行くこと。しかし、高校に入った千江莉はある日突然、「野球飽きた」と告げて野球部を退部してしまった。

本来なら優樹は十分レギュラーを狙える実力だが、千江莉とのバッテリーにこだわる優樹は、千江莉以外とは絶対に組まないと監督に伝えていたのだ。それを監督の口から聞いた千江莉は、優樹のために自ら身を引いた……。

このことを優樹が知ったら、きっと優樹も野球をやめると言い出すに違いない。だから優樹には絶対に知られちゃいけない。千江莉が『今はただ』の句で涙を流したのは、歌を自分の境遇に重ねたからだった。

「かるたってすごいよな。男も女もない、そんな競技、ほかにある?」という千江莉は「待ってろ競技かるた。かるたクイーンになって、名人をぶっ倒してやるから」。その想いを、めぐるも受け止めて――。

毎日練習漬けのめぐるは、疲れがたまって塾でもウトウト。一方、バイトの方は、かるたに集中するために全部やめていた。

そして梅園メンバーが見守る中、めぐると千江莉が西田の再テストに挑む。ついに西田から札を3枚取ることに成功しためぐると千江莉は、『夕霧会』の入門が決定!

試合後、梅園メンバーは西田のお好み焼き店で打ち上げ会。西田と奏の高校時代の卒アルを見せてもらっためぐるは、千早(広瀬すずさん)の顔写真を見て、どこかで会ったことがあるような気がして……。