上坂樹里が見守って

りんは、栃木県那須地域の山すその町で、元家老の家に長女として生まれた。「己の良心に恥じないか」が判断基準。育ちは良いが視野が狭くなりがち。いざというときに思い切った行動力がある――という人物。士族の娘という設定のため、半年の準備期間で習字や所作、歌などの稽古をしてきた。

見上さんは「色んな稽古を積み重ねていく中で少しずつりんというものが出来上がっていくと思いますし、脚本が示しているりん像を皆さんと少しずつ歩み寄りながら表現していけたらと思っています」と話した。

『風、薫る』の場面写真が公開された(『風、薫る』/(c)NHK)

見上さんの撮影初日には、撮影がないにも関わらずもう一人のヒロイン、上坂樹里さんがかけつけたという。見上さんは「樹里ちゃんが那須まできてクランクインを見届けてくれてうれしかったです。心強いなと思いました」とほほ笑んだ。

上坂さんについて、「たびたび一緒にお稽古をしたり、一緒に過ごす時間があるなかで、2人もどんどん心を開いていって、少しずつ敬語がなくなっていきました。こういう少しずつの心の開きが台本ともリンクする部分もあるんじゃないかと思っています。ここからしっかり手を握りあって同じ歩幅で歩いていけたら」と話した。