水にさらす、放置する…家庭でできる工夫
もうひとつ一般的な方法は、水にさらすこと。刻んだネギを軽くもんでから新しい水に入れ替え、数分置いておくと辛みが抜けやすくなります。白髪ねぎなど生で使いたいときにおすすめ。ただし水にさらしすぎると栄養素も流れ出てしまうため、短時間で切り上げるのがコツです。
また、硫化アリルは揮発性なので、刻んだ後にしばらく放置するだけでも辛みを和らげることが可能。ただし長時間置きすぎると香りや栄養が失われてしまうため、使用する分だけをあらかじめ刻んでおくのが理想です。
ネギの辛みを抑えると食べやすさが増す一方で、硫化アリルの効果まで失われてしまうことも。そのため「完全に抜く」のではなく、料理に合わせて加減を調整することが大切です。ラーメンには軽く放置したネギを、サラダには水にさらして辛みを抑えたネギを……というように使い分けると、幅広く楽しめるのでおすすめ。
辛みをうまくコントロールすれば、ネギの香りと栄養を活かしつつ食卓を彩ることができます。薬味としての役割だけでなく、体にうれしい効果を持つ食材としても活用し、日々の食卓に取り入れていきたいですね。