<あらすじ>
傳(堤真一さん)の死から数日、機織り工場は閉鎖が決まり、トキは仕事を失ってしまう。
借金取り・森山(岩谷健司さん)は容赦なく松野家に返済を要求し、トキに遊女となるよう提案する。
それでも、なんとかなるとお気楽な松野家の面々の中、銀二郎(寛一郎さん)は一人、危機感を覚える。
銀二郎はトキを守るため、仕事を増やそうと森山に仕事を紹介してもらうが、朝から朝まで働くことになった銀二郎の負担は相当なものだった。
遊郭で客引きをするようになった銀二郎だが、勘右衛門に見つかってしまう。
「我が家の格が下がる」と怒る勘右衛門に銀二郎は「格を気にしとる暇はございません」と反論。「一家5人、生きてゆかねばならぬのでございます。おじじ様もいっそ、鎧や刀を売ってお金を作ってはいかがですか?」と訴える。
それを聞いた勘右衛門は「お主が恥をさらして得た金など松野家には要らん」と言ってしまう。
帰宅した銀二郎はトキを外に連れ出し、「どこか遠い町で暮らしませんか?2人きりで」と誘うが、トキは即答できない。
翌朝、銀二郎は手紙を残して姿を消してしまい――。