町のリアリティー

――「ひらやすみ」原作を読んでの印象を教えてください。

(『ひらやすみ』/(c)NHK)

舞台となる阿佐ヶ谷に住んでいる人たちの息遣いや、町のリアリティーが漫画の中にもずっと空気感として流れているように感じました。

日々忙しくて、やらなきゃいけないことがたくさんある中で、そういう日常からちょっとだけ解き放ってくれるような。そういうキャラクターたちがたくさん出てくるのが魅力だと感じています。特に主人公のヒロトと、いとこのなっちゃん。

この2人の織りなす、“あえて誰かに話さないような日常”を漫画で見せてもらうことで、「ああ、そうだよな。人との関わり合いって、こういうことが大事だよな」と気付かされるというか。この作品の特に好きなところです。