(『ひらやすみ』/(c)NHK)

――吉岡さんにとって「立花よもぎ」はどんなキャラクターですか?

よもぎって、等身大で演じられるといいますか、気持ちが分かることがたくさんあります。

会社では「いろんなことができて当たり前」と扱われる年齢なんだけど、だからって頑張ってることを認めてもらえるわけでもない。新人の頃は気にかけてもらえていたけど、最近はそういうのもなくなったな、とか。そういうちょっとしたことの積み重ねで疲れていくというか…。「あ、私って本当ずっと仕事ばっかりしてるなあ」っていう感覚はとても共感しながら演じました。

よもぎはきっとヒロトにいちばん“当てられちゃう”役だと思います。自由に自分らしく生きたいんだけど、自分らしさって何だっけって、ちょっと見失っている人。そこに、ヒロトからたくさんエネルギーをもらって、ちょっとだけ変わる。ほんのちょっとだけの変化なんだけど、そこがすごく演じていて楽しかったです。