エコバッグのリユースで環境負荷を減らす
買い物の際にスーパーやコンビニで配られるレジ袋が2020年7月から「有料化」される。年間約800万トンも海に流れ込んでいるとされるプラスチックごみを、世界の先進国が一体となって削減するよう取り組むためだ。ちなみに800万トンは、ジャンボジェット機の重量でいうと5万機分にもあたる。
対象となるのは、全国すべての小売店。百貨店や外食のテイクアウトなども含まれる。価格は各事業者が設定できるが、多くは「1枚2〜5円」になるという。
そこで改めて注目されているのが、「エコバッグ」だ。シャネルやプラダ、グッチの高級ブランドは軒並み、ナイロンやリネン製のエコバッグを発売。スーパー各社はもちろん、アパレルブランドも次々とオシャレなエコバッグを提案している。
そんななか、異彩を放っているのは、アウトドアブランドの「パタゴニア(日本支社)」の取り組みだ。4月1日から、全国22の直営店で持ち帰り袋を全廃。同時に、持ち帰り袋が必要な顧客のために、「エコバッグ・シェアリング」のサービスを始めた。他社製も含め、使っていないエコバッグを循環・共有する仕組みで、昨年10月より、顧客に「不要になったエコバッグを提供してください」と呼びかけ、回収してきたという。
エコバッグも過剰に生産すると、工場から排出されるCO2が環境負荷の一因となる。逆に、バッグ自体を循環させることで、プラごみ以外の負荷も軽減できるだろう。
筆者も、オシャレなエコバッグが売り出されるとつい買ってしまうのだが、結局は「たんすの肥やし」になることも。環境への配慮を意識して、今後はエコバッグの買いすぎにも注意したい。