息子は二度と戻ってこないかも
サヤカさんには、お詫びの品として、百貨店で買った調理家電を釣書と一緒に贈っていました。
ほどなくして届いたのは、「受け取れません」という言葉とともに、お見合いをお断りする旨が書かれた手紙でした。
あまりに丁寧な文面だっただけに、私は心底、「いい子を逃してしまった」と悔やみました。
ところが、まさかサヤカさんに最初から結婚する気がなかったなんて……。
そうなると、息子やカホさん、そしてサヤカさんにとっても、私のしたことは“空回り”で、どこか滑稽に映っていたのではないかと、そんなふうに思わずにはいられませんでした。
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