團十郎さんコメント
鈴木さんは第一印象から、とても紳士的な方だなと感じました。今回の作品では一人二役という難しい役に挑戦されていて、役の細部にまで配慮されている、とても丁寧な役者さんだという印象を受けました。
伊藤さんは若い頃から知っているので、真剣に芝居をしている姿を見ると、思わず笑ってしまいそうになる瞬間もありました(笑)。
実際には彼の方が2歳年上なのですが、今回のドラマでは私が兄役という設定でしたので、年上に見えるよう意識して役作りをしました。具体的には体重を増やすなど、自分なりにイメージを膨らませながら役に臨めたと思っています。
お二人と今回ご一緒できたことは、本当に楽しく、嬉しい経験でした。
弥一という人物が皆様にどのように映るのかは分かりませんが、彼は日本という国を良くしようという思いを持ちながら行動している人物です。
その過程で、危ない橋を渡っていることにも気づきながら生きている。決して単純な悪ではない人物です。
もし全てが悪であれば、思い切り悪に徹して演じることができるのですが、そうではない。その“悪とも善とも言い切れない部分”をどう表現するか、また弟との関係性の中で、家族だからこその甘えと冷徹さを併せ持つ人物として演じるのが、とても難しかったですね。
ですが、そこがこの役の見どころでもあり、演じがいのある部分だったと思います。