[特集]
〈別れないけど心は自由に〉
気持ちがラクになる
夫婦のかたち「卒婚」
●注目記事●
「好き」という感情が薄れてからのほうが、
合理的でいい感じ
岸谷香
2年前、50歳のバースデーライブをした時、せっかくだから新しいことをやってみようと思い立ちました。それで始動したのが、ガールズバンドプロジェクトの「Unlock the girls」です。私以外のバンドメンバーは、みんな1989年生まれ! ただ私が信頼するスタッフが推薦してくれたミュージシャンだったので、「お願いですから、私と一緒にバンドをやってください!」と頼みました。(笑)
なにせプリンセス プリンセスが「Diamonds〈ダイアモンド〉」を出した頃に生まれた世代なわけですから、聴いてきた音楽も全然違います。でもそれだけに、そこで起こる化学反応が面白くて。お互いにYouTube 片手に会話してる感じです。今は、わからない世代のカルチャーも動画で学べるから便利(笑)。ミニアルバムを出してツアーを行ううちにどんどん楽しくなって、今年はついにフルアルバムを出すことになりました。今は「やっぱり音楽って、バンドっていいなあ」と再認識しているところです。
2012年に、私はプリンセス プリンセスを一度再結成しています。きっかけは、その前年に起きた東日本大震災でした。地震が発生した直後、わが家では下校途中の電車の中にいた小学1年生の娘と連絡が取れなくなった。彼女を捜し出し、車に乗せて帰宅するまで、本当に生きた心地がしませんでした。ストレスで口の中の水分がなくなり、のどがふさがったような感覚を、あの時はじめて味わいました。
あの極度の心配の末に、たくさんの被害を受けられた方々がいることを考えたら、何かせずにはいられなかったんですね。(一部抜粋)
他にも、小島慶子さんと高橋秀実さんの「対話したい妻と生体反応をなくす夫。かみ合わない夫婦の本心は」、石黒彩さんと真矢(LUNA SEA)さんの夫婦対談「白黒つけたくて、徹夜でケンカしたことも」、「もう夫が気にならない! 上手にすれ違うリフォーム術」などが掲載されています!
[第二特集]
親子で「介護破産」 しないために
●注目記事●
子ども世代からの相談室
親の介護費用で家計が火の車に⁉️
黒田尚子/阿久津美栄子
介護に関するご相談を受けるときに感じるのが、みなさん根本的な部分を置き去りにしがちということ。つまり「子が親にどういう介護をしてあげたいか」と「親はどんな介護を受けたいか」。これを家族で話し合っている方が本当に少ないのです。
経済的な面でいうと、「施設介護」か「在宅介護」かで大きく金額が変わります。施設は有料老人ホームのかに、もう少し安い軽費老人ホームやグループホーム、また介護保険の使える低価格の施設として特別養護老人ホーム(原則、要介護3以上)や、介護老人保健施設(要介護1以上。原則、入所期間は3〜6ヵ月)などがあります。
特養は数年待ちといわれますが、将来を見込んでの仮予約なども多く、実際は公表されている待機者数の3分の1ぐらいのケースも。地域によってはスムーズに入れることもあります。
しかし何よりまず、親の望んでいるのが在宅介護なのか、それとも施設へ入りたいのかを確認するのが先決。(黒田尚子)
他にも「ルポ・「親子共倒れ」が頭をかすめた日」、大島直也さんの「1年半の介護で、肉体労働も借金も経験して」があります。
[読みもの]
●注目記事●
スペシャルグラビア&寄稿
羽生結弦 もっと大きく、もっと力強く
文・永井順子
演技を終えた羽生が、右手の拳を握りしめた。ただし、勝利を確信した時に突き上げる人さし指は、立てられなかった。「頑張ったと思う。でも、まだやれる」「勝てないだろうな」。充実感と敗北感が、一瞬のうちに交錯した。
世界選手権で羽生が演じたフリープログラムには、王者らしい威厳と、挑戦者としての気迫があふれていた。冒頭に跳んだ4回転ループは、高くて幅があり、音楽に溶け込んでいた。演技後半に組み込んだ4回転トウループ—トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の連続技も、流れるように成功させた。いずれも、国際スケート連盟(ISU)公認大会で羽生が世界で初めて成功させた難しい技だが、極めて上質なレベルで結実させている。唯一無二のプログラムを滑り終えた姿を見て、他人との比較ではなく、羽生は自分との闘いに勝ったと感じた。
厳しい状況で迎えたフリーだった。ショートプログラム(SP)を終えた時点で、首位のネイサン・チェン(米)に・点もの大差をつけられていた。「追いかける状況は、嫌いじゃない」と自らを奮い立たせたものの、追い込まれていたのは間違いない。(一部抜粋)
他にも、
〈深夜のピンチで絆が深まった〉
日常にある危機と、僕たちの守りたいもの
西島秀俊×佐々木蔵之介
スペシャル対談〈前編・女と介護〉
親を看て、夫を送り、 自分のその時は
阿川佐和子×伊藤比呂美
〈葛藤と問いかけを繰り返しながら〉
女形として生きる
河合雪之丞×篠井英介
清水ミチコの 三人寄れば無礼講
ゲスト 高橋克実&八嶋智人
などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!