2021年3月9日号
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[特集]
エコだけどケチじゃない
「始末のいい」暮らし

必要なものだけ買う、特性を活かす、最後まで使い切る、第二の用途を探す……。工夫次第で、おうち時間はもっと快適なものになります。外出もままならないいまだから、日々の生活を少し見直してみませんか

●注目記事●

〈無駄にしない、捨てないが信条です〉
"モノ"も"自分"も
最後まで活かしたい

有元葉子

素材を活かしたシンプルで美味しい料理が人気を集め、著作は100冊を超える有元葉子さん。環境に配慮した気持ちのいい暮らしも提案しています

私は、「始末のいい暮らし」とは、「モノを使いきる」「なるべくゴミを出さない」暮らしだと思っています。ゴミを出すのは、地球上で人間だけではないでしょうか。自然界の営みを見てみると、本当に始末がよく、ゴミなど出ません。

森で枯れて倒れた木は微生物やキノコなどの菌類によって分解され、朽ちて森の栄養となっていく。鳥が木の実を食べると、糞に種が混じり、落ちたところから芽が出て新しい命が生まれます。そんなふうにすべて循環するのが自然の理(ことわり)です。そのありさまはとても美しく、見習わなくてはと思います。

そう考えると、人間がモノを大量生産しては使いきらずに廃棄することを繰り返しているのは、とても幼稚です。こんなに地球を汚して、責任を取れるのだろうかという気がします。

私が自宅や料理スタジオでモノを整理するために役立てているのは、旅先などで手に入れた籠です。籐や竹、水草、藁など自然素材で編んだものが好きで、気づいたら大きなものから小さなものまでかなりの数に。そこで、頻繁に使うこまごまとしたモノを籠に入れているのです。キッチンの目線より高い位置に棚を設置し、そこに並べた籠には鍋つかみや排水口のネット、レジ袋など雑多なモノを収めています。中身が見えないのでとてもスッキリするのが利点です。

収納にプラスチックのケースなどをお使いになる方もいるかもしれませんが、キッチン、あるいは住まいの中で、見えるところに置くのは自然素材だけにすると素敵な空間に生まれ変わります。ぜひ試みてください。(一部抜粋)

他にも、丘みつ子さんのインタビュー「一目惚れした古民家に、手を入れるのが楽しくて阿部絢子さんのノウハウ「老後をラクにする住まいの「仕組み」づくり​」、ミスミノリコ​さんのノウハウ「つくろいのひと手間で、服は素敵に生まれ変わる」などが掲載されています。
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[第二特集]
〈葬儀の段取りからお金の問題まで〉
夫を亡くした時にすべきこと

その別れが予期できたものであれ、突然であれ、連れ添った相手を喪えば、さまざまな思いが去来するもの。でも、現実は待ったなし。一周忌を迎えるまでは、やらなければならないことが山積みです。いざという時に慌てないためにも、いまのうちに心の準備をしておきませんか

●注目記事●

〈2021年最新版〉
妻の心づもり&知っておきたい知恵
葬儀・法要◎武藤頼胡
手続き・届け出/相続◎福田真弓

身近な家族を看取った経験がないと、葬儀・法要の手順はわからないもの。悔いのない見送りをするためのポイントとは

現代では、約7割の方が病院で最期を迎えます。そのため、ここでは病院で看取った場合のお話をしていきましょう。

夫を亡くした妻が、まず行わなければならないのはご遺体の搬送です。近年、病院での遺体安置時間はどんどん短くなり、夜中でも速やかな対応が求められる場合があります。遺体をどこに搬送するか、事前に決めておくことが必要でしょう。

最近では、葬儀社や火葬場などに併設された安置所を選ぶ人が多いようですが、やはり「家に帰らせてあげたい」とご自宅を希望される場合も。ただし、都市部は火葬場が混み合っており、葬儀まで1週間近く空くケースもあるので、途中から葬儀社や火葬場の安置所に移動しなければならないこともあると覚えておきましょう。

次に葬儀社の手配です。(一部抜粋)

他にも、読者体験手記さよならを言えなかったあなたへ」が掲載されています。
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[読みもの]

 

〈連載・〇〇なふたり〉
高良健吾×バービー
故郷を熱愛するふたり

家の中でまつ毛が凍った経験があるという北海道出身のバービーさん。「九州男児」としての矜持をもって育ったという熊本出身の高良健吾さん。北と南、それぞれの故郷のことを大切に思い、町おこしや震災ボランティアを行っている。ふたりの共通点や相違点とは……

高良 はじめまして。今日はよろしくお願いします。バービーさんは北海道のご出身だそうですね?

バービー はじめまして。はい、夕張郡の栗山町で、場所的には札幌と新千歳空港の真ん中くらいになります。夕張市の隣町ですね。郵便局員の父とパート勤めの母、兄と姉がいる4人きょうだいの末っ子です。

高良 僕は熊本県熊本市生まれですが、父が転勤族で。3歳での引っ越しを皮切りに熊本と福岡の間を転々とし、中学2年の時に熊本に戻ってきました。僕の上京後も転勤をしているので、両親は8~9回引っ越しているんじゃないでしょうか。母は専業主婦で、兄が1人います。

バービー 私は真逆で、実家はずっと同じ場所です。家の前が線路で1時間に1本電車が通るんですが、そのたびに家がガタガタ揺れる。石炭ストーブをガンガン焚けば最低限寒くはない、くらいの生活ですね。すきま風がひどく、冬はストーブの火が落ちると吐く息でまつ毛が白く凍っていました。東京は東京で、「コンクリートジャングルって心身ともに冷えるのね……」と思いますけど(笑)。九州は暖かくていいですね。

高良 よくそう言われるのですが、実は九州は東京より寒いんです。この前も地元の友達が「今、雪が積もっているよ」と言っていました。

バービー すみません、熊本を奄美大島のようなイメージで考えていました(笑)
(一部抜粋)

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[グラビア]

〈『SHOCK』ステージレポート〉
堂本光一が放つ
舞台への愛と情熱

2月4日、東京・帝国劇場でミュージカル「Endless SHOCK -Eternal‐」が開幕した。2020年の帝劇公演は新型コロナウイルスの影響でやむなく中断されたが、今年は新たな上演スタイルを模索したという。2月3日に行われた公開稽古の様子をレポートする

他にも、

〈夫の食道がんと向き合い、見送って〉
山村美智
父親みたいな彼はもういない。
体が半分なくなったようで

〈ルポ 被害の連鎖を食い止めるには〉
虐待を受けた人たちが
苦しむ子育ての壁

大塚玲子

〈人生の"第3章"で出会えた〉
河野景子
感性の合うパートナーと 私らしく歩いていきたい

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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