[特集]
〈無理なく悔いなく自分らしく〉
理想の「人生の終い方」
●注目記事●
〈あの世のみんなにボンジュール!〉
死んだら見られないからお葬式はいらないわ
田村セツコ
年齢を重ねるにつれて、家族や友達、尊敬する人たちがこの世を去ることが増えてきました。別れの寂しさが頭をよぎるのは、だいたい午前3時半頃。街が眠っている時間にぱっと目が覚めて、ああ、いま私は1人なんだ……。本当の孤独感、ロンリネスがやってくるときがあります。
でも、本棚に目をやると、『赤毛のアン』のモンゴメリーやフランソワーズ・サガン、ジョルジュ・サンドなどの自伝が並んでいて。彼女たちは孤独をなんとか手なずけようと悪戦苦闘したのを私は知っている。孤独や死は誰もが感じるものだと思えば怖くない。孤独を感じるのは、生きている証拠だと思います。
(一部抜粋)
[第2特集]
お口とのどの健康セルフチェック
●注目記事●
〈80代でも90代でも鍛えられる〉
誤嚥性肺炎を遠ざける「のどトレ」習慣
西山耕一郎
近年、嚥下の悩みを抱えて私のクリニックを訪れる高齢の患者さんが多くなりました。嚥下障害は、超高齢社会である日本が抱える大きな問題と言えるでしょう。というのも嚥下障害は、加齢によるのどの筋力低下と、神経機能の衰えにより起こるからです。「食事でムセる」「うまく飲み込めない」「のどにつかえる」「食べるのに時間がかかる」「食事中にせきやタンが出る」「錠剤が飲みにくい」といった症状が表れ始め、深刻な状況になると「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあり、命を落としかねません。(一部抜粋)
[読みもの]
〈名優たちの転機〉聞き手・文◎関容子
三國連太郎が僕に残したもの
佐藤浩市
僕にとっての原風景は、四つか五つの頃、父が連れて行ってくれた撮影現場。その頃は映画の最盛期でしたから、スタジオが多くて、両側にズラーッとシンメトリーに建造物が並んでいる。そんな風景は日常では考えられないわけで、強烈な印象でしたね。
僕の名前も父が非常に安直に、稲垣浩、市川崑と二人の監督からつけておいて、晩年は両方と仲が悪かったんで、何のために名前をつけたんだよ、っていう。(笑)(一部抜粋)
[グラビア]
〈舞台が僕の「ホーム」〉
正解はなくても、近づいていく
松下洸平
3年前、連続テレビ小説『スカーレット』の放送が終わってしばらくしてから、『婦人公論』にインタビューしていただきました。仕事への向き合い方は、基本的にはその頃から何も変わっていません。
ただ、以前の僕は「いつどんなチャンスが待っているかわからない」と、ガチガチに武装していたような気がします。ドラマに呼んでいただくこともあまり多くなかったので、いただいたワンシーンのセリフ一言に、「見てください!」と言わんばかりの思いを全力で込めていたんです。それが最近は、肩の力を抜いて芝居をしてもいいんだ、と思えるようになってきて。決して驕っているつもりはなく、少し自信がついてきたのかもしれません。(一部抜粋)
他にも、
〈映画作りの原点〉
不安な時代だからこそ、声を出して笑ってほしい
山田洋次×吉永小百合
〈わだかまりを乗り越え〉
母ジェーン・バーキンのことを私はずっと知りたかった
シャルロット・ゲンズブール
〈デビュー50周年に娘と語る〉
多忙だった日々、がんと更年期、そして「じぃじ」の喜び
財津和夫×ざいつけいこ
「中絶」という選択
〈 『婦人公論』読者アンケート〉23歳から92歳まで、経験者168人の胸の内
産んでも、産まなくても、あなたの出した結論なら 石原燃
薬の承認がゴールではない 北村邦夫
〈アートな人
寄席紙切り一筋57年、どんな注文にも応じてみせます
林家正楽
〈名優たちの転機〉聞き手・文◎関容子
佐藤浩市
〈宝塚 すみれ色の未来へ〉花組
オペレッタ・ジャパネスク 『鴛鴦歌合戦』
ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』
柚香光・星風まどか
などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!