スクランブルスクエア内の展望施設「SHIBUYASKY」完成予想イメージ。約2500平方メートルと広大な屋上展望デッキでは、光や映像を使った演出も楽しめる(写真提供◎渋谷街区共同ビル事業者)

 

専門家が独自の目線で選ぶ「時代を表すキーワード」。今回は、商品ジャーナリストの北村森さんが、「渋谷スクランブルスクエア」を解説します。

地上230mから、東京名所が一望できる

東京・渋谷では、10年近く前から駅周辺の再開発工事が続いています。いつ終わるんだろう、と思っている人も多いはず。

11月1日、再開発の目玉のひとつである超高層ビルがようやくオープンを迎えます。その名は「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」。渋谷駅の真上にそびえる建物です。

地上47階建て、高さは約230m。近隣の「セルリアンタワー」を超え、渋谷で最も高い建物の座につきます。17〜45階はオフィスで、低層階はショップや飲食店213店舗が入る大規模複合施設。駅直結で利便性は十分です。

で、今回期待したいのが、14階・45階から屋上にかけての展望施設「SHIBUYASKY(渋谷スカイ)」。入場料は大人が2000円(税込)と立派なものですが、その見晴らしや開放感は凄そうです。360度パノラマビューで、富士山に東京スカイツリー、東京タワー、六本木と、名所を一望できるというのが謳い文句。

地上230mでありながら屋外型であるのもポイントです。他の展望施設にはまずない持ち味だけに、人気を呼ぶでしょうね。ただ、開業月の11月分に関しては公式サイトからの完全予約制となっているのでご注意ください。サイトから購入すると料金の割引もあります。

来年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、街の整備が各地で進んでいますが、この超高層ビルの誕生は、話題性の面でトップ級と言っていいでしょう。

これで渋谷駅近辺の工事はやっと一段落?いや、そうではないんです。この「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期」の「中央棟」と「西棟」の完成は、もっと先の2027年度らしい。渋谷の整備事業は「100年に一度の再開発」と称されるほどの大規模再開発なだけに……。

う〜ん、まだまだ続くのですねえ。