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ラーメンやそうめんなどに欠かせない薬味といえばネギ。独特の香りが料理を引き立ててくれますが、口に広がるピリッとした辛みが苦手という人も少なくありません。今回はネギの辛みの正体と、家庭でできる簡単な辛みの抑え方をご紹介します。

ネギの辛みの正体は「硫化アリル」

ネギの辛みを生み出しているのは「硫化アリル」という成分。硫化アリルは玉ねぎやにんにくにも含まれており、刻んだり噛んだりすると細胞が壊れて揮発性の物質として放出されます。この成分が口の中に広がることで感じるのが、特有の辛みです。

硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助けて疲労回復に役立つほか、食欲増進や風邪予防に効果が期待できます。つまり、辛みがあるからこそ薬味としての力を発揮しているわけですね。

辛みを抑える方法はいくつかありますが、もっとも手軽なのは電子レンジで加熱する方法。硫化アリルは熱に弱く、加熱によって甘みが強くなるため、ほんの数十秒の加熱で辛みをやわらげることができます。