2019年8月9日号

 

[特集]
〈家、墓、お金……〉
女が悩む実家の10大問題

ものがあふれた実家の片づけ、どこから手をつければ!? 受け答えがたどたどしくなった父母の認知症が心配。誰も住んでいない空き家をどうすべきか――。数え上げればキリがない実家の困りごと。小さなひっかかりをトラブルに発展させないための、問題解決のヒントを集めました。この夏の帰省が、そのチャンスかもしれません

●注目記事●

 

〈墓じまい、女性専用合同墓、樹木葬〉
「先祖代々」に囚われない私たちのお墓選び
山田真理

共同墓や自然葬など、これまでの常識にこだわらないお墓が今増えている。先祖代々の墓所を子孫に持ち越したくないと考えた女性たちに、行動を起こしたきっかけや直面した難問を聞いた

墓地を返すだけなのに、次々問題が現れて

「お墓って、持ち続けるのも手放すのも本当に面倒なものですよね」
 とため息まじりに語ったのは、西村留美子さん(59歳・仮名)。まさに現在墓じまいを実行中だという。そこは留美子さんの母方の祖父が、1960年代に公営霊園に建てたお墓だ。
「母は一人娘だったので、『自分もそこに入りたい』と言っていた時期があります。真意を確かめる前に亡くなってしまったため、納骨のときに一瞬どうしようか迷いました。でも一人息子から『おばあちゃんとおじいちゃんが別になると、お参りするお墓がまた増えるよなあ……』と言われて、はっとしたんですよ」
 自分も妹も嫁いでしまい、そのお墓に入る予定はない。妹も息子が一人いるが、そのまま残しておけば、子どもたちが受け継ぐお墓が増えてしまう。息子の結婚相手は長女だから、彼女の家のお墓も2人が守っていかねばならない。
「子どもの負担を減らすためお墓は減らしていこうと、母は父方の墓に入ってもらい、母方は墓じまいしようと考え始めました」
 ただ母親から自分へ墓地の名義変更を行うとき、霊園の管理事務所に聞くと、「『あの広さだと墓石を撤去して更地にするのに約60万円かかる』と言われて驚きました。そのときはためらってそのままにしたのです」。(一部抜粋)


他にも、 読者アンケート結果発表!「〈「帰省時チェックリスト」つき〉父母、きょうだい、義理の家族 私たちの心配の種はこんなにある」、川中美幸さんの「別れから約2年。 今も母のお骨が 手放せない​」、高木ブーさんと娘の高木かおるさんの対談「運転免許を返納しても、 高木家のドライブは続きます」などが掲載されています!

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[読みもの]

●注目記事●

 

〈没後30年、昭和の歌姫が愛したものとは〉
素顔の美空ひばりは、天真爛漫な人でした
加藤和也×岸本加世子

昭和天皇の崩御で元号が平成に変わった1989年の6月、昭和を代表するスター、美空ひばりさんが52歳の若さでこの世を去った。没後30年、令和を迎えてもなお歌い語り継がれるひばりさんを、息子である加藤和也さんと、晩年深く親交のあった岸本加世子さんが語る

加藤家流水炊きを囲んで

加藤 おふくろが亡くなってもう30年なんて、信じられない。

岸本 本当にあっという間。当時カー君は、17歳で喪主になったのよね。

加藤 僕の親父も叔父も亡くなっていたから、致し方なく……。おふくろは晩年、加世ちゃんと本当に仲良くしていたよね。

岸本 きっかけをつくってくださったのは、奈良岡朋子さん。奈良岡さんの家で、太地喜和子さんと3人で飲んでいて。奈良岡さんはひばりさんと懇意にしてらしたので、酔っ払った喜和子さんが、「私、美空ひばりさん大好き。電話して!」と始まった(笑)。それで夜中の1時過ぎに電話して、私も「岸本加世子と申します。はじめまして」と御挨拶したら、「知ってるわよ」。後日、奈良岡さんにコマ劇場に連れていってもらって、楽屋でご挨拶したのが初対面。

加藤 加世ちゃんが初めてうちに来た日のこと、よく覚えている。

岸本 ひばりさんと2人で歌舞伎を観に連れて行っていただいた帰りに寄らせてもらったのよね。加藤家流の水炊きを作っていただいて。でも私はひばりさんと向かい合わせで、ガッチガチに緊張して水炊きどころじゃない。

加藤 そこに僕が帰ってきて、食卓に加わることになった。で、加世ちゃんが、「歌舞伎を初めて観ましたけど、前張りすごいですよね」って。

岸本 アハハハ。「目張り」って言おうとしたのに、緊張しすぎて「前張り」って言っちゃった。

加藤 僕はちょうど牛乳を飲みこもうとしていたところで、その瞬間、口からバーッと牛乳を噴いちゃった。おふくろも大口開けて笑って、「あなた、前張りはまずいわよ」って。

岸本 もう大爆笑。でもおかげで緊張が解けたし、ひばりさんも胸襟を開いてくださった。あの日、「これからは、ねえちゃんと呼ばないと返事しないから」と言っていただいた。(一部抜粋)

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新連載「山本浩未の”自分肯定”ビューティ」
夏こそ徹底的に頭皮ケアを
山本浩未

汗や皮脂分泌が多くなる夏は、頭皮や髪にとっても過酷な季節です。山本浩未さんが、毛髪と頭皮の専門医、浜中聡子先生と正しいケアを探りました

夏の頭皮トラブルを防ぐ正しいケアが知りたい!

山本 夏は頭皮のコンデイションが悪いのが悩み。私は、後頭部の下あたりにすごく汗移かき、いつも湿っている状態で、かゆみもあります。

浜中 更年期は頭度から出る汗の量も増えるうえ、耳の後ろから襟足は蒸れやすく、頭皮トラブルを訴える人が多い。そのほとんどが、洗い残し、すすぎ残し、乾かし不足が原因です。結果、湿疹や炎症、かゆみという症状が出るのです。

山本 ああ、やっぱり! 夏はドライヤーをかけると汗が噴き出すので、自然乾燥の人も増えるみたいだから。

浜中 自然乾燥は、頭皮が蒸れて細菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因にもなります。また、濡れたままの髪は、水分が蒸発しやすくパサつきの原因にも。どんなに暑くても避けるべきですね。

山本 風呂上がりに頭にタオルを巻いたまましばらく放置、という人もいるようです。

浜中 それもNG行為。頭皮が蒸れて刺激に弱い状態になってしまいます。

(一部抜粋)

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他にも、

〈カラーグラビア&イベントレポート〉
嵐 
嵐とファンの 終わらない修学旅行 
辛酸なめ子

〈「悪妻」ではなくラッキーガール〉
サッチーの死に顔を見たとき、 自分の母と似ていると気がついた 
野村克也

新連載 「○○なふたり」 
〈スタイルキープなふたり〉
小柳ルミ子×由美かおる

特別付録は
婦人公論オリジナル「エンディングノート」
未来につなぐ わたしノート

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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