モザイクアプローチに警戒を

SNSに投稿された文章や画像、動画などのさまざまな情報を集めて組み合わせ、個人情報を特定することを「モザイクアプローチ」といいます。モザイクアプローチにつながる投稿の例としては、以下が挙げられます。

・地域が限定されるような情報が写っている写真

自宅や近所の道、最寄り駅などの写真をGoogleの「ストリートビュー」と照らし合わせ、居住地域を絞り込むという手口があります。また、特徴のあるお店や建物、その地域ならではの特殊なデザインをしたマンホールやガードレール、地域名などの札が貼られている電柱なども特定に利用されやすいため要注意です。

・特定の地域で発生した事象に関する投稿

ゲリラ豪雨や停電など、特定の時間帯に一部の地域でだけ発生する事象の投稿には注意が必要です。例えば「いま近くで落雷があった」などの情報を投稿するだけで、簡単に地域が絞り込まれてしまいます。

その他、電車の遅延や運休に関する情報も特定されやすいといえます。

・学校や地域のイベント情報

学園祭や運動会のような学校イベント、お祭りなどの地域イベント、イベントの開催時間や決行・中止などの情報も特定に使われるおそれがあります。

個々の情報だけであれば特定につながるおそれは低いものの、これらが複数集まると、投稿者やその家族・友人がおよそどの辺りに住んでいるかが絞り込まれてしまいます。

モザイクアプローチの対策として、その出来事が起こってからある程度時間を置いてから投稿する、固有名詞は伏せるなど、日時や名称に関する内容はある程度抽象化させてから投稿することにより、特定されるリスクを下げることができます。

「便利さと怖さをあわせ持つキャッシュレス決済。よくある手口は?増加するクレジットカードの不正利用被害に注意!」はこちら