●リフォーム業者は相性が肝心

リフォームで理想的な住まいを作るには、相性のいいパートナーを選ぶことが大切です。設備の交換などがメインであれば地元の工務店でもいいですが、間取りの変更など大規模なリフォームを予定している場合は、設計事務所や、設計者のいるリフォーム会社、住宅メーカーに依頼することをおすすめします。

依頼先を見つける際に確認してほしいのは、その会社がシニア世代の住宅のリフォームやバリアフリー工事を手がけた経験があるかどうか。シニア世代のリフォームは、一般的な住宅とは視点が異なります。自分たちの暮らしに寄り添ってくれる設計者・担当者を探すことが、リフォーム成功への第一歩です。

(イラスト◎ひしだようこ)

打ち合わせでは、好きなことや習慣など、ささいなことでも伝えましょう。リフォームをするに至った経緯や住まいに関する悩み、夫婦それぞれが日常で大切にしたいことなどを伝えてください。

そこで思いもしなかったプランを提案してもらえる場合がありますし、「とるに足らない」と思っていたことが予想外に反映され、さらに快適になることもあるからです。

残念ながら、なかには依頼主の意に沿わない設計や、高額なプランを押しつけてくる業者もいます。おかしいなと思ったら、別の施工業者や工務店に「セカンドオピニオン」をとり、比較してみましょう。

家が変わると人生が変わります。終の棲家を安全かつ快適に整えて、心地良い暮らしを手に入れてください。

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夫と上手にすれ違うリフォーム術。家庭内別居はしない。でも距離感は保ちたい。