シニア世代が快適に暮らせるリフォームとは

●バリアフリー工事は元気なうちに

一般的にリフォームは、打ち合わせから設計図が完成するまで3ヵ月から半年、場合によっては1年近くかかります。電話1本で翌週からすぐに取りかかれるというものではないため、できるだけ余裕を持って依頼してください。

よく、「いよいよ介護が必要な状況になったらリフォームをします」と言う人がいます。しかし、水回りや間取りを大きく変更するようなリフォームの場合、工事期間中は家を出て仮住まいをする必要があるなど、日々の生活にも影響が出るもの。もし計画があるなら、できるだけ元気なうちに済ませるようにしましょう。

50代、60代でリフォームをしておけば、その後20年以上快適な家に住めることになるので、長い目で見てもお得ですし、家の中での怪我を予防する意味でも、バリアフリー化の前倒しはメリットが大きいと言えます。

ベストなタイミングは、定年前後の60~65歳あたり。要介護者であれば、段差の解消、手すりの取り付けなどのバリアフリー工事には、介護保険から「高齢者住宅改修費用助成制度」という助成金が出ますので、ケアマネジャーさんに相談してみてください。

ただ、マンションなどでは構造上、水回りの変更ができないケースもあります。あらかじめ確認しておきましょう。