「絶対、戦争なんかない時代にしたい。わたしの子どもの時に戦争が始まりましたので、あんなに嫌なものはないと思っています」

「絶対、戦争なんかない時代に」

『徹子の部屋』(1976年2月~ テレビ朝日)の放送は1万2000回を超え、同一司会者によるテレビ番組の最多放送としてギネスブックに認定されています。そのことにも触れた黒柳さん。

「やっぱり人間っていうのは面白い。本当に世の中にはいろんな方がいらっしゃるものだと思って感心します。私も変わってるかもしれないんですけれども(笑)」

1万人以上にインタビューをしてきた長年の経験を踏まえて、自身の「聞く力」については、次のように語りました。

「若い時はすぐに相手と親しくなるのは難しかったんですけれども、今は歳をとって割とすぐに誰とでもお話しできるようになって。それはありがたいことだと思っています」

黒柳さんは70年前に日本初のテレビ女優としてNHKに入局。テレビの仕事には、戦争へ向かう世の中の流れを少しでも止める力があると信じている、そのために私はテレビに出続けたい、との決意を改めて表明しました。

「あたくしが何をやったら平和に貢献できるかというのはちょっとわかりませんけども、少なくとも反対の方角に行くのは頑張って止めるようにしています。そんな時代になったりすると大変ですので。絶対、戦争なんかない時代にしたい。わたしの子どもの時に戦争が始まりましたので、あんなに嫌なものはないと思っています」

『窓ぎわのトットちゃん』もその続篇も、平和を願って書いたもの。

「これからも続けて本が書ければいいなと思っています」