節約は、私が自分の人生を崩さないためのルール…
私は沢村フミコ(50代後半)。今までずっと、自分は「しっかりした人間」だと思って生きてきました。パートとして真面目に働き、無駄遣いをせず、家族のために動く。そうしていれば、人生は報われる。それが私の信念でした
「せこい」と言われても…
結婚してから、私は節約を徹底するようになりました。
もちろん生活のためでもあります。けれど本当は、節約できていると「私はちゃんとした人間だ」と思えるからでした。
周りに「せこい」と言われても気にしません。節約は、私が自分の人生を崩さないためのルール。そのルールを守れている限り、私は真っ当に生きている。そう思えていたのです。
声をかけてきたのは、内藤さん。昔からこの辺りに住むご近所さんです。
世話焼きというより、どちらかというと〈情報通〉。近所の話題には目がない人でした。
今日も私を見つけるなり、買い物カゴの中身にまで口を出してきます。

