1972年に「魔法の黄色い靴」でデビューし、「心の旅」「青春の影」「虹とスニーカーの頃」などのヒット曲を生み出したミュージシャン・財津和夫さん。財津さんが所属するバンド「チューリップ」は、2027年に55周年を迎えます。そこで今回は、財津さん初の自伝『大丈夫さ 私の履歴書』より一部を抜粋し、財津さんの言葉をお届けします。
耳が遠い
補聴器が欲しい。ずいぶん前からテレビの音声や取材を受けるときのインタヴュアーの言葉がちゃんと聴きとれず困っている。
相手が不愉快にならないように「はい、はい」と相槌はするが、時々、質問に「へぇー、そうですかぁ」と、とんちんかんに答えるので相手はポカン。
眼は眼鏡をかければ視力は機能してくれるから、相手のそんな様子に『失敗した』とすばやく対応する私。
まず、うなずきながら笑顔で「うーむ」と言うことにしている。そのとき美味しいお茶のひと口めを味わうような表情をしなければならない。この相槌はどんな状況でも使えて便利だ。