タレントの松本明子さん(左)と俳優の原田大二郎さん(右)(撮影:木村直軌)
俳優の原田大二郎さんとタレントの松本明子さんは、実家じまいの経験者。思い出の詰まった場所を苦労の末に手放した今、自分たちの終活も始まって――。(構成:内山靖子 撮影:木村直軌)

前編よりつづく

遺品の片付けで心身ともにボロボロに

原田 実際に実家じまいを経験して、一番大変だったことは何だった?

松本 売るのも時間がかかりましたけど、実家に大量に残されていた家財や荷物を処分するのが本当に大変でした。

売却後、明け渡しまでの期間が3ヵ月しかなかったので、仕事の合間を縫って東京と香川を往復し、最後は実家の近所の健康ランドに10日間寝泊まり。朝から晩まで荷物の処分に明け暮れて、心身ともにボロボロになりました。

原田 僕らの親世代は、物を溜め込む人が多いから。

松本 そうなんです! とくにうちの家族は物に執着する性格なので、なんでも残してある。先祖が丸亀藩の武士でして、日本刀や刀掛けなどの骨董品や、陸軍大佐だった祖父の勲章やサーベル。100歳まで生きた祖母の持ち物も、100年分そっくり残されていて。

原田 聞いているだけで、気が遠くなりそうだ。(笑)