松本さんの実家には、祖父母の代からの持ち物が大量に残されていた(写真提供:松本さん)

松本 ほかにも母の洋服が100着近く。父の蔵書が2000冊以上。私が出演したドラマの台本やステージ衣装なども、実家に送っていたので大量にあった。

そのなかから残す物だけを東京の自宅に送って、あとはソファーやテーブルなどの家具も含めて粗大ゴミとして処分したところ、2トントラックで10往復もする羽目に。1往復で10万円かかるので、ゴミを捨てるだけで100万円!

原田 僕の場合は、実家にあった物で、当時捨てる決心がつかなかった物は、すべて段ボール箱に詰め込んで、長野の別荘まで運送会社に運んでもらった。

松本 う、羨ましい……。うちは別荘がなかったから捨てるしかなくて。(笑)

原田 でも、おかげで今や別荘は物置状態。しかも、実家から運んだ段ボールは、この12年間一度も開けてない。今考えれば、実家を取り壊すときに、その場ですべて処分すればよかったんだと思う。

松本 私も、両親が元気なうちに、実家にあった物を整理しておけばよかったと反省しています。親だけにやらせると不機嫌になるから、私も一緒に「これはいる? いらない?」ってコツコツ整理をしておけば、実家の片付けでボロボロになることもなかったんじゃないかな。

原田 振り返ると、「これは残しておかなきゃいけない」なんていう物は意外とないのかもしれない。両親の思い出はすべて自分の心の中にあるわけだから、それだけで十分なんだよね。