感動の実話 ミュージカル『カム フロム アウェイ』
2024年はカナダと日本の友好95周年という記念の年。今回の会見も、カナダ大使館の星空が輝くホールで行われ、抽選で選ばれたファンも参加した。
カナダ大使館首席公使デボラ・ポール氏と、主催のホリプロ 菅井敦社長、カナダ観光局日本地区代表の半藤将代氏が挨拶のあと、キャスト12人が登壇。それぞれ、今回のオリジナルトレーナーとパーカーを身に着け、ほかは自前というラフな服装で会見に挑んだ。
本作では、12人のキャストがそれぞれメインの役のほか何役も務める。テキサス人のバツイチ女性、ダイアン役の安蘭けいは「私はダイアンのほかいろんな人を演じるんですが、他の役は一言くらいしか台詞がないので違いを出したくて、役を広げようと声を変えたりいろいろ挑戦してるんですけど、やりすぎだと言われて」と笑いを誘った。
ニック役の石川禅は「僕は安蘭さんとのロマンス担当でもあり、シルビアさんの尻に敷かれる役も演じます。とてつもない話なんですが、とてもシンプルな舞台で、テーブルが3卓と、すべてデザインの違う12脚の椅子ですべてを表現します。キャストが椅子を動かすことになるんですが、それで舞台に旅客機が立ち上がったり…。今から稽古を重ねて無事テイクオフできるよう頑張りたい」と語った。
避難者を受け入れるニューファンドランド島ガンダーの町長役の橋本さとしは「あまり稽古が大変だとか作品が大変だとか言いたくはないんですけど、めっちゃ大変です」と苦笑い。「満点の星空のようなバミリ(立ち位置の印)に一瞬引きました。もともとリーダーシップをとれるような人間ではないし、稽古を止めてはいけないという一心で、セリフが飛んでも近いことを言ってればいいやろと突拍子もないことを言っても、皆が笑い飛ばしてくれる」と稽古を振り返る。「まだまだコンポツな店長……いや店長じゃない! ポンコツな町長です、すいません!」という間違いに一同が大爆笑。早くもチームワークの良さを感じさせた。