2019年11月12日号

 

[特集]
幸せに生きるための「終活」

「最期」について考えることは、今の自分を見つめ、この先の人生をよりよいものにするための大切な作業です。家族と心を通わせたり、生きがいを再発見したりするきっかけにもなるでしょう。「まだ先のこと」と思わないで! 体力も気力もある今こそ、はじめどきです

●注目記事●

 

〈海に散骨が夫婦の希望〉
夫の生前葬は 賑やかに。
老いも洒落にして 笑い合って

藤田弓子

葬儀やお墓のことなど、夫婦間でなかなか話しにくいもの。しかし、女優の藤田弓子さんは、笑いや冗談を交えながら、夫と死後のことを話し合っているそうです。夫妻は、終活を意識してどのようなことをしているのでしょうか

モノを捨てるよりも友だちを増やしたい

私は今年74歳、夫の河野洋(構成作家)さんは6歳上なので、80歳です。2人ともそれなりの年齢ですが、モノを断ったり捨てたりするような終活らしい終活は、とくにしていません。

まわりを見ていると、終活のために持ち物を減らす人が多いみたいです。たぶん「遺される人に迷惑をかけたくない」という思いがあるんでしょうね。でも私はあまり、モノを捨てる気になりません。好きなものに囲まれて死ぬのは悪くないと思いますし、持ち物を減らすなら、体力のある60代から始めなきゃ間に合いません。

とはいえ、最近は少しずつ、大切にしてきたものを大事な人に差し上げたりはしています。たとえば着物。

私の母は72歳のとき、心臓の病気であっという間に亡くなりました。お洒落な人だったので、何十足と靴が残されていたし、洋服も大量にあって。私一人で、膨大な遺品の整理をしました。

着物もたくさんありましたが、私に着せたくて買ったものばかりですので、すべて受け継ぎました。でも最近は着る機会も少ないので、皆さんにもらっていただいています。

モノを減らす作業はせいぜいそのくらい。それほど積極的に進めているわけではありません。それよりむしろ、「増やす」ことを考えています。

増やすと言っても、モノを増やすわけではありません。素敵な友人を増やしたいと思っているの。私はいまだに、新しい友人を作り続けています。というか、自然に友人ができていくんです。

(一部抜粋)


他にも、東ちづるさん、酒井順子さん、島田裕巳さんの鼎談「しきたりに縛られずそれぞれにベストな選択を」、明石久美さん「すっきり旅立つために最低限備えたい7つのこと」、ルポ「「新しい供養のスタイル」を選んだら、思わぬ壁に阻まれて」などが掲載されています!

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[第二特集]
いまどきの再婚

芸能界や身のまわりで、再婚のニュースを耳にすることが増えました。でも、一度離婚を経験した女性が、新たなパートナーと生きていくことを決意するには、勇気や覚悟が必要だったはず。子どもとの関係は良好? 家族の反対はなかった? 将来、相手の介護は覚悟のうえ……? 経験者たちの声から、大人の再婚の真実に迫ります

●注目記事●

 

〈「かかあ天下」と言われているけど幸せです〉
いろいろな偶然が重なって
40代で出会えたのは運命だった

LiLiCo×小田井涼平

2017年に結婚したLiLiCoさんと、歌謡グループ「純烈」の小田井涼平さん。2度目の結婚となるLiLiCoさんですが、夫婦となって2年、「どんどん相手を好きになる」と言います。47歳と46歳の“熟年婚”だからこその幸せのかたちとは

結婚してから、丸一日一緒にいられたことがない

LiLiCo(以下、L) 今年の7月27日に、私の故郷のスウェーデン・ストックホルムで結婚式を挙げたとき、 パパ(小田井さんの呼び名)は、牧師さんの前で大泣きだったでしょ。見ていた参列者もみんな号泣して。

小田井(以下、小) いろんなことが頭に浮かんできちゃってさ。お父さんにご挨拶したらすごく喜んでくださって、胸のつかえがおりたこととか。それと、スウェーデンにいるときのLiLiCoはとてもナチュラルで、いつも以上に表情がイキイキしていた。それを見て「本来の彼女はこういう感じなんだ」と、すごくホッとしたし。

 日本では仕事モードだけど、向こうでは「娘」でいられるからね。

 この結婚式を実現させるために、向こうの役所や教会との細かなやりとりから、レストランでのメニューの交渉、日本から来る友人たちの滞在中のプランまで、全部やってくれて、本当に頑張ってたよね。

 人まかせにできないのよ。

 牧師さんの前での愛の誓いのとき、そういったあれやこれやが走馬灯のように浮かんできて、堤防が決壊したように一気にドッと……。

 結婚式の様子は、スウェーデンを特集した『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)でオンエアされたけど、兵庫県のパパの実家でそれを見たパパの甥っ子が「おっちゃん、泣いてるわ」って大笑いしてたって。

 しょうがないよ。とにかく感動したんだから。

 私たち二人とも忙しくて、結婚してからの2年間、丸一日一緒にいられたことが一度もない。それだけにスウェーデンでの1週間、初めてずっと一緒にいられたのも嬉しかったな。

 本当にいい時間だったね。

(一部抜粋)


他にも、 三船美佳さんインタビュー「「ああいう人がパパだといいな」娘の言葉に背中を押されて」、ルポ「孤独や不安を乗り越え、 「シニア婚活」で幸せに」、山田美保子「芸能界の再婚列伝」が掲載されています!

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[読みもの]

 

〈中村竜太郎の 「会いたい人に、会いに行く!」〉
ゲスト・アントニオ猪木
「天国の妻へ、『元気ですかー!』」

ジャーナリストの中村竜太郎さんが、今、注目する人に会いに行く、という連載の3回目は、アントニオ猪木さん。あまりプライベートについては語らない猪木さんが、8月に妻に先立たれた胸中を明かしました

中村 8月27日、奥様の田鶴子さんが62歳でお亡くなりになられました。お悔やみ申し上げます。公私ともに猪木さんをお世話していらっしゃいましたね。「ズッコさん」の愛称で親しまれていましたが、猪木さんはなんとお呼びになっていたんですか。

猪木 正式に結婚したのは2年前なんですが、旧姓の「橋本くん」でずっと通していました。出会ったのは私が現役を引退した後の1999年。写真集を出そうという話になって、写真家だった彼女にお願いして、パラオで撮影をした。最初は仕事の付き合いだったんです。

中村 そして専属カメラマンになられた。

猪木 うん。やっぱり強烈な印象があるのは、1994年以来私は33回北朝鮮を訪問しているんだけど、彼女が一緒にくっついてきたときだね。北朝鮮は会談の写真はダメ、現地のここはダメとか、特にカメラに対してすごく警戒する。ところが彼女は人の懐に入るのが天才的というか、生まれつきの人柄なのか、いつの間にか北朝鮮高官にすごく好かれて、自由に撮らせてもらっていましたね。

中村 へえ。

猪木 カメラマンによっては北朝鮮の暗部、汚いところばかり撮りたがる人がいるけれども、彼女は違った。彼女があるがままに撮影していたら、信頼を勝ち得た。だから今回も北朝鮮から丁寧な弔いのメッセージをいただきました。

中村 直近20年間の猪木さんの写真のほとんどが、田鶴子さんの撮影によるものですね。

猪木 私が東京ドームで引退試合をやったときも、他人が入って来ない控室にカメラを携えてズカズカやって来る(笑)。四六時中私にくっついていて、もう(写真は)いいだろうと思うこともあったんですが、結局、撮る側と撮られる側の信頼関係です。それが本能的にお互いわかっていて、何が撮りたいのかなとか、こういう感じかなっていうのは言葉じゃなくてわかるんですけど、それが日常的なコミュニケーションだったのかもしれません。
(一部抜粋)

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他にも、

〈ステージⅣの告知から10ヵ月〉
舌がんと 食道がんから生還して、
ささやかな幸せに 気がついた

堀ちえみ

〈師が明かす、伝説の歌手の"いま"〉
三浦百惠さんにキルトを教えて32年。
針と糸が縁をつないで

鷲沢玲子

〈朝ドラ『スカーレット』の原点。 作陶に命を燃やす女性陶芸家の素顔〉
信楽の火と土が、ここまで 私を生かしてくれた
神山清子

〈氷上に舞う! Men’s figure skating 2019-20〉 
島田高志郎
撮影・文◎田中宣明

〈スピリチュアル・メッセージ&フィジカル・ヒーリング 特別篇
たましいのメッセージに耳を澄ませて〉 
江原啓之×圓尾和紀
日々の食習慣が心をつくる。 今こそ本物を口にすべきです

 

[カラーグラビア]

〈スペシャルカラーグラビア&対談 〉
佐藤勝利(Sexy Zone)× 高橋海人(King & Prince) 
青春を全力で

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

 

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