まずは「聞こえ」の専門医へ
山口私は50歳の時、更年期障害の症状でめまいに悩まされ、その影響か今も左耳に耳鳴りが残っているんです。こうした症状にも、補聴器は役立つのでしょうか。
平松まずは、医療機関を受診してください。聴覚器官はとても複雑ですし、耳鳴りや難聴の背後には、大きな疾患が潜んでいる可能性もありますから。
山口補聴器について相談したい時は、どんな病院を選べばいいのでしょう。
平松ひと口に耳鼻咽喉科と言っても、医師によって耳、鼻、のど、アレルギーやめまいなど専門領域が異なりますから、補聴器の専門医がいる病院を選びましょう。なかでも、「補聴器相談医」の認定を受けた医師がいる医療機関がお勧めです。弊社では、医療機関の補聴器外来や認定補聴器専門店で、医師と連携しながら補聴器相談を行っています。購入前に補聴器をお貸し出ししているので、納得したうえでご購入いただけるのです。
山口補聴器は高価なものですから、専門家に相談できるなら安心ですね。
平松今日は弊社の耳かけ型補聴器をいくつか持ってきました。試しにつけてみませんか?
山口初めて補聴器を手に取りましたが、とても軽くて小さいですね。耳にもスッと入るし、なにより装着している感じがしなくて楽。
平松アプリをダウンロードすれば、スマホの画面から、ボリュームなどの調整もできるんです。メールの着信を音で知らせてくれたり、ハンズフリー通話などの機能もありますし、転倒を検知し、ご家族に知らせることができる機種も。聞こえの改善だけでなく、生活もより便利になると思います。
山口音楽なんかもクリアに聴けるようになりますか?
平松もちろんです。その人の生活や仕事、趣味に沿ったものを選ぶために、専門知識を持つ「認定補聴器技能者」に相談することができます。また、補聴器は買ったら終わりではありません。聞こえ方に慣れるまで、トレーニングが必要だという点もご理解いただけたらと思います。
山口聴覚って本当に繊細なんですね。
平松おっしゃる通りです。だからこそ、医師の診断のもと、よりよい聞こえで生活を楽しんでいただきたくて。補聴器はコミュニケーションを促進し、笑顔を増やすための機械ですから。
山口お話を伺い、聞こえに対していかに無頓着だったか、認識しました。まずは私も耳鼻咽喉科を受診しようと思います。
平松 知義(ひらまつ・ともよし)/マキチエ代表取締役社長
2018年に、補聴器の設計・製造・卸販売および小売販売を行う、マキチエ株式会社の代表取締役社長に就任。医師と連携して補聴器販売を行う先駆者として、病院・医院を主な取引先に活躍
山口 恵以子(やまぐち・えいこ)/作家
1958年東京都生まれ。会社勤めのかたわらプロットライターとして活動後、2007年『剣始末』で小説家デビュー。13年『月下上海』で松本清張賞受賞。近刊に『山口恵以子のめしのせ食堂』など
マキチエは相談から購入までをサポート
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1まずは耳鼻咽喉科を受診
聞こえに不安が生じたら、一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が認定する「補聴器相談医」※のいる耳鼻咽喉科へ
※補聴器相談医の検索はこちら -
2医療機関による聴力検査
耳鼻科医による診察と、「純音聴力検査」「語音聴力検査」で、聞こえの状態を調べます
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3補聴器販売員に相談。試聴・貸し出しも
診断結果をもとに、「認定補聴器技能者」がそれぞれの希望や目的に合った補聴器を提案します
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4補聴器お渡し後のサポート検査
聞こえの調整をし、補聴器をお渡しした後も耳鼻科医と連携してアフターケアを行います
補聴器のタイプと特徴
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耳かけ型
スピーカーと補聴器が分離した人気の新タイプ -
耳あな型
耳の中におさまり、マスクやメガネと併用しやすい -
ポケット型
液晶画面とボタンが大きく、操作が簡単
●お問い合わせ/マキチエ️
☎0120・666・283(9:00 ~ 17:00、土日祝日を除く)https://makichie.co.jp/