あのとき歌うことをやめていたら
私も笠置さんも、大事な歌を手放すと決めたにもかかわらず、結果的に手放すことができず、2人とも歌うという生き方をそのとき自分で選びました。
そして、笠置さんは恋人との死別、出産の4ヵ月後に人生最大のヒット曲となる「東京ブギウギ」と出会い、私如きで恐縮ではありますが、私自身も再び歌うことを決めて3年も経たない年の大晦日、『輝く!日本レコード大賞』、『NHK紅白歌合戦』ほか民放の特番を掛け持ちするほどのヒット作品と喜びを共にしていました。
2人とも、あのとき歌うことをやめていたらこの歌たちは生まれていなかったのです。
そう思うと、巡り合わせや、人として与えられる役割のようなものが人生には必ずあるのだと感じずにはいられません。
わがままと言われても意を通し、真剣に命をかけて生きる。その日々の重ねが私の「生き方」になりつつある、そんな気がしています。
こんなことを書きましたが、どうでしょう...。
笠置さんは、どう仰るかしら?