だってあたし、きれい好き
朝、昼、夕方、夜、それから夜中に3〜4回おむつ交換するときにも食べてるのよ。
え、そんなにおむつを交換するのって?
ふふふ。
だってあたし、きれい好き。
1回でも出ちゃったらイヤだもん。
だから、すぐにかあちゃん起こしちゃう。
※本稿は『25歳のみけちゃん』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
人間なら116歳の超長寿猫みけちゃん。飼い主で児童文学作家の村上しいこさんのインスタに登場するとたちまち注目を集めました。江戸時代に建築された古民家で暮らすみけちゃんは歯もぜんぶあり、机に飛び上がったり元気いっぱい。「勇気をもらえる」「尊い」との声が多く、待望の書籍化。村上さんの軽妙で筆致で、みけちゃんの生い立ち、村上さんとの出会い、とうちゃん、かあちゃん、弟猫2匹との日常がつづられています。シニア猫の食事やケアのようすも詳細にわかるのも猫オーナーにうれしいポイント。なんでもない1日が愛おしく、ありがたいとしみじみ感動する一冊です。
出典=『25歳のみけちゃん』(著:村上しいこ/主婦の友社)
村上しいこ
猫好き児童文学作家
三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』(岩崎書店)で第37回日本児童文学者協会新人賞、『れいぞうこのなつやすみ』(PHP研究所)で第17回ひろすけ童話賞を受賞、2015年に『うたうとは小さないのちひろいあげ』(講談社)で第53回野間児童文芸賞を受賞、『なりたいわたし』(フレーベル館)で第70回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。猫の作品に『ねこ探!』シリーズ(ポプラ社)、『ねこなんていなきゃよかった』(童心社)、『みけねえちゃんにいうてみな』シリーズ(理論社)、『へんしんねこパレオ』(WAVE出版)、『ピースがうちにやってきた』(さ・え・ら書房)、『ミルフィーユ・ブランのほな、占いまひょ』(佼成出版)、『ねこ、どんなかお』(講談社)、その他の主な作品に『わがままおやすみ』シリーズ(PHP研究所)、『日曜日』シリーズ(講談社)、『こらしめじぞう』(静山社)、『フルーツふれんず』シリーズ(あかね書房)、『あえてよかった』(小学館)、『なにわのでっちこまめどん』シリーズ(佼成出版社)など多数。