あゝやっぱり男の人と暮らすのって…
「ふむふむ、それはそうですね。わたしは自分で働いてるからその謙虚さが持てないのかもしれない、と悩んだことがありますけれどもね。まあ、働いていても感謝を持ち、パートナーと暮らしている人もいますからね。ダメですわ、わたしは」
「いや、そんなこと言わないほうがいいよ、さやかちゃんは自分で働いて、稼いで、立派だよ」
「そうなんですよ。頑張り屋ですね。立派です。まあ、あれですね、男性と暮らす才覚は、ない、と言うことにしておきます」
「相手が変われば、うまくいくんじゃないの?」
「そりゃあね、試したい気もしますが、さまざまな方とね。しかし人と暮らし始めたら、まあまあ長めでしょう? ひと月でさようならって訳にもいかないでしょう。人と別れるとダメージありますしね。暮らす、別れる、ダメージ期間、暮らす、別れる、ダメージ期間。これを繰り返したとしてですよ、そんなに数人はいけるかも知れない、数十人は無理でしょうからね。ま、なんの話かわかりませんけれどもね、自分でも。一つ言えるのは、今の話を聞いて、あゝやっぱり男の人と暮らすのって良さそうだな、とならなかったと言うことですね」