福井県民はシャイだけどけっこう負けず嫌い

五木 福井は「地味だけどすごい」土地柄。たくさん自慢のポイントがあるのに、県民がそれをうまくアピールしていなかったんだよね。

高橋 自然がいっぱいで、京都にも近く、琵琶湖にも近い。北と南、東と西を結ぶ交通の要所でもあったんですね。
だから、歴史的なみどころもたくさんあるし、おいしいものもたくさんあります。

五木 お酒もお米も魚もおいしいよね。「コシヒカリ」ももともとは越の国で光り輝くことを願って付けられたわけで、越後の新潟だけではなく、越前の福井、越中富山も産地だったんだけどね。いつのまにか新潟のブランドになっちゃった。

高橋 福井県人ってあまり宣伝が得意じゃないですよね。でもそこがいいところなんですよー。シャイで、ものごとを一歩引いてみるところがある。私は自分で典型的な福井県民だと思っています。

五木 でも、けっこう負けず嫌いだったりするんだよね。(笑)

北前船の発達も、福井を豊かでゆとりのある土地柄にしてきたんだろうね。
そして、紫式部もいたらしい。

高橋 いま大河ドラマ『光る君へ』で話題の、紫式部が住んでいたのは知りませんでした。五木さんの新曲「こしの都」で知りました。紫式部公園もあるんですね。 

五木 僕も自分で「こしの都」を歌うまでは知らなかった。(笑)
まだまだ知らないことは多いねえ。(笑)