こんなに投資が一般的に語られるようになったのは初めて

何だか「投資しなきゃ」って焦ったり、すごい勉強が必要だと思ったり、投資すれば何かすごいことが起こるような気がしているかもしれないけど、違うんだよね。

特に最近は、テレビのワイドショーなんかでもNISAの話をするようになったよね。

『投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える資産形成の本音の話』(著:今福啓之/星海社)

僕は1990年に証券会社で社会人をスタートして、2000年から運用業界に転じたのでもう30年以上この業界にいるわけだけど、こんなに投資が一般的に語られるようになったのは初めてじゃないかな。

ほんの少し前までは、投資信託であっても、それはお金を持ったシニアの人たちが余裕資金で買う金融商品という感じだった。あるいは、個別株の売買を好きな人が趣味としてやる特殊な世界という感じだった。投信積立なんてメジャーじゃなかった。それを思うと隔世の感があるな。

テレビでNISAの話をやり、YouTubeにもたくさんのキャッチーな動画があって、君たちのような若い人が前向きに投資を考えようとし始めてるんだから。

でも、まず言っておきたいのはこれ。

投資はマストじゃないし、NISAを始めるだけで物事は解決しない。