食品に封入されていることが多い乾燥剤。そのまま捨ててしまってもよいのですが、ジメジメするこれからの季節には湿気取りとしても活用できます。本記事では、乾燥剤の中でも特に一般的な「シリカゲル」と「石灰乾燥剤」について、特徴と活用法、処分方法をご紹介します。
この記事の目次
シリカゲル
石灰乾燥剤
シリカゲル
お菓子に封入されていることが多い乾燥剤です。ビーズのような形状をしていて、表面に空いた無数の穴が水分を吸着することで除湿されるというしくみになっています。
使い始めは透明か青で、水分を吸収するにつれて白やピンクに変わっていくため、色の変化であとどれぐらい使えるかがわかるのが特徴です。また、加熱することで繰り返し使えるという性質もあります。
シリカゲルは他の物質と反応しにくいことから、化学的に極めて安定した物質とされています。無味無臭で毒性がないため安全性も高く、幅広い用途に使われている乾燥剤です。
<活用法>
食品や薬の保存、衣類・靴の湿気取り、そのほか湿気に弱い物を保管する際に使えます。
<再利用方法>
シリカゲルは加熱すれば繰り返し使えて経済的です。袋ごと加熱するのではなく、中身を取り出してから加熱しましょう。
・フライパンで加熱
フライパンに入れ、弱火でゆっくりゆすりながら炒めます。シリカゲルの色が戻ったら火を止めましょう。
・電子レンジで加熱
解凍モードで少量ずつ、様子を見ながら数分程度加熱します。
シリカゲルは水分とともに汚れなども吸着するため、繰り返し使ううちに吸湿力が低下していきます。加熱しても元の色に戻らなくなったら処分しましょう。
<処分方法>
安全性の高い物質なので、そのままゴミとして捨てられます。ただし、自治体によって分別方法が異なるため、確認してから捨ててください。