あらためてあらすじ

第63回でも、大庭家の相続の話題が続きます。

相続問題は、家庭裁判所の調停に持ち込まれました。「息子たちの誰かが損することが無いようにしたいの」と語る梅子は、息子たちが財産を均等に相続することを望みますが、長男・徹太は「自分がすべてを相続して大庭家を守る」という主張を変えません。

一方の猪爪家。多忙を極める寅子の夜食として道男が持ってきた不格好な稲荷寿司が出され、花江は「かわいいわよねえ。お漬物でも切ろうかしらん」と話します。

「ずいぶんご機嫌ね」という寅子に対して、直人は「道男が来たからだよ」「俺にはわかる。恋は人を笑顔にする」と述べて「花江が道男を?まさか」と寅子を驚かせます。

しかし直人はさらに「昔おばあちゃんも言ってた。まさか寅子と優三さんが一緒になるなんて。人間、何があるかわからないって」と話すと、寅子と直明は顔を見合わせてフリーズしてしまいます。

その後の再調停で、当初は徹太に同意していた常が、徹太夫婦の世話にはなりたくないと言い出し、三男の光三郎に面倒を見てもらう代わりに多く相続させたいと主張。光三郎は、常が梅子に意地悪しないなら面倒を見ると約束しました。

最後、寅子は多岐川とともにラジオ出演をすることが決まります。「特別な日は着飾らなくっちゃ。だってその方が楽しいじゃない」といった花江の前で、疲れ切ってあくびをする寅子を先に寝かせ、花江は一人で裁縫を続けるーーというところで今回の話は幕を閉じました。