キャンペーンが多彩なコード決済
次に、スマホで行うコード決済についてご説明します。こちらは「使ったことがない」という人が多いかもしれませんね。PayPay、LINE Pay、楽天ペイなど、「○○ペイ」と呼ばれるものが主にコード決済と呼ばれるサービスです。電子マネーと異なり、スマホがないと利用できません。
ハードルが高いように感じますが、始め方は意外と簡単。
(1) スマホに専用のアプリをダウンロード
(2) 会員登録に必要な項目を入力
(3) 残高チャージ用に銀行口座やクレジットカードの情報を登録
(4) チャージしたい金額を入力
ここまで進めば、画面には自分がチャージした金額が表示され、店頭で買い物ができるようになっているはずです。
支払う際はアプリを立ち上げて専用のQRコードやバーコードを店の人に読み込んでもらうだけ。店舗によっては、店が用意しているQRコードをスマホで読み込み、金額を自分で打ち込む方式もありますが、慣れればどちらも手間はかかりません。チャージ手数料は無料なので、少額で試してみてはいかがでしょうか。
コード決済を使用するメリットは、なんといっても還元率の高さです。利用者数が急増しているPayPayを例に説明しましょう。
2018年に実施した「100億円あげちゃうキャンペーン」は、還元率の高さから利用者が殺到して話題になりました。現在行われている「まちかどペイペイ第2弾」(2020年3月末まで)も、還元率5%の中小小売店でPayPayを使うと5%相当のポイントが上乗せされ、合わせて10%還元されるというお得なキャンペーン。消費税分が実質タダになるのです。
還元分はチャージ残高にそのままプラスされ、1ポイント1円相当として使えます。支払いの際に優先的に使われるので、ポイントカードで失敗しがちな「ポイントの有効期限が切れて使えなかった」という状況に陥ることもありません。
ほとんどの大手スーパーマーケットはPayPayを導入していますが、普段利用している店が還元事業の対象外でも、がっかりしないでください。PayPayなら、どのお店でも1.5%は常に還元されます。
コード決済の事業者やキャンペーンは続々と増えていて、複雑化しているのが現状。どの「○○ペイ」を選べばよいかわからない人のために、次の表に主要サービスを厳選して特徴をまとめました。
電子マネーとコード決済のどちらを使えばいいのか、という質問もよくいただきます。使いやすさは機械にかざすだけで支払いが完了する電子マネーに軍配が上がりますが、還元率の高さやキャンペーンの多彩さではコード決済のほうがお得なものが多いといえます。自分にとってのメリットを優先すればいいと思いますが、SuicaとPayPayは比較的多くの店舗で使えるので、活用してみてはいかがでしょうか。