重要な概念「経絡」

さて、ツボに続いて、もうひとつ重要な概念を紹介しましょう。

鍼灸において、ツボと同じくらい大切だとされるのが経絡と呼ばれる概念です。

体が持つエネルギーとされる「気」や、血液などの「血」の流れを示す道筋とされ、特定の臓器や体の部位と密接な関係があると考えられています。

具体的には経脈と絡脈の2つがあり、経脈は主要な幹線の役割を担い、絡脈は経脈をつなげる役割があるとされています。

また、経脈には十二経脈と奇経八脈があるとされ、現在も治療で使われるのは、そのうちの14本(十二経脈すべてと奇経八脈2本)です。