3ステップで運気をアップ

具体的には、使っていないものや気に入っていないものを処分しましょう。押し入れの奥や、手が届きにくいキッチンの棚の上段なども開けて、不要なものがないかすべてチェックを。そうしてスペースの何割かが空けば、その場所に新しい気が入ってくるのです。

その次は、散らかっているものを整理整頓して片づけましょう。脱ぎっぱなしの服が散乱していたり、本や新聞が山積みになっていたりしませんか? それでは気が滞ってしまいます。反対に、必要なものが所定の場所に片づけられている家には常に新鮮な気が循環しています。

風水では「内外一致」と言いますが、自分を取り巻く環境が整えば、そこに暮らしている自分の精神も整います。きちんと片づいた住まいを目にすることで、心もスッキリと整理整頓されて、仕事の効率が上がったり、悩んでいた人間関係がスムーズに解決したり、精神面でもプラスの効果が表れる。

瞑想や座禅などで内側から自分を変えていくのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、住まいを整えて外側から自分をいい方向に変えていくことは、手軽に今日から始められます。

そして最後は、きちんと片づいた清潔な状態を保つこと。いくら整理整頓されていても、ホコリが溜まっていたり、湿気がこもってカビが生えたりしていては、吉を呼び込めません。私自身も、病気を経験したのを機に、家の中の換気と除湿をそれまで以上に徹底したらすっかり元気になって、夜もグッスリと眠れるようになりました。

古来中国では、その人の一生の運を決める力は、1に「命」、2に「運」、3に「風水」と言われています。

1の「命」は宿命のこと。どの国に生まれ、男なのか女なのか、どんな親の元に生まれるかということです。

2の「運」は吉凶の巡り合わせのことで、たとえば、「子どもの頃は神童ともてはやされたが大人になったらただの人」など、それぞれの年代でその人に巡ってくる運の波を指しています。

この「命」と「運」は生まれながらに決められていることで、努力しても動かせるものではありません。

でも、3の「風水」は違います。風水は土地や家などの住環境を改善する学問なので、自分の力で運を前向きに修正していくことができるのです。

だからこそ、もっと開運したいと考えている方は、まずは住まいを片づけて、掃除をする習慣をつけましょう。風水では、どんな運を上げたいかによって、片づけに力を入れる場所が違います。

次ページから、お悩み別・片づけ&掃除術をご紹介します。気になる箇所を徹底的にきれいにしましょう。