政府による支援も
60歳を過ぎても働くことを、政府も後押ししています。まずは収入の面です。
もしも、あなたが60歳を迎えて、働き続けようかどうか迷っているとすれば、理由のひとつは、雇用形態が変わることによる収入減でしょう。多くの場合、再雇用や嘱託契約になると、それまでの給与から3~4割減るといいます。
同じ仕事を続けるのに給与が下がれば、誰でもモチベーションが下がります。
働きたいけど、働く意欲がわかない。
そんな人たちを応援する制度が、少なくなる給与を補填(ほてん)してくれる「高年齢雇用継続給付金」です。
給付金ですから、該当する人は、申請すれば誰でももらえます。しかも、非課税です。
60~65歳限定の給付金ですが、その間は、給与以外に、税金がかからないお金を国からもらえるということです。
ただし、この制度は、2025年に60歳に到達する人から、給付率が15%から10%になり、給付額が減ります。65歳定年が義務化され、高齢者の雇用が安定するまでの特別措置だと思われます。
もらえる権利があるうちに、しっかりもらいながら働き続けるのが、賢い選択でしょう。