家賃が家計を圧迫。娘の援助が頼りです

「2年前に夫と死別したのですが、遺族年金が雀の涙で……。私の年金と合わせて10万円。都内の賃貸住まいだと生活できないので、娘に月2万円ほど援助してもらっています」と話すC恵さん。ただ、59歳の娘さんは60歳で定年退職すると決めているため、「今後も援助してくれるか心配」だという。

家計収支は、月1万8500円の赤字。支出の3分の1強を家賃が占めているが、「都営住宅の抽選に何度か申し込みました。でも、ご縁がなくて。年齢的に引っ越しは大変なので、ずっとここに住むつもりです」とのこと。こうした事情を汲んで、深田さんは改善ポイントを探る。

「家賃も含めてこの支出で抑えているのは立派ですが、節約できる余地はありますね。娘さんからの援助があるうちに、せめて月々の収支をトントンにすることを目標にしましょう」

一見、無駄がないように見える家計。どこなら削れるのか。

「一つは食費。C恵さんは農家の友人から野菜を、娘さんからおかずを分けてもらっているそうなので、月3万円に抑えるのは難しくないはず。たとえば、月5000円で契約している宅配牛乳をやめて、スーパーで必要な分だけ買えば、月3000 円は削れます。週1回、お気に入りの喫茶店でコーヒーを飲む時間を我慢する必要はありませんが、これは娯楽費に計上しましょう。次に交際費。友人への手土産は、毎回だとそれなりの出費になります。低予算で用意できる手作りのお菓子やおかずを持参しても、喜ばれるのでは」