(イラスト=さかがわ成美)

皆さんより大変になるのは…

マイナ保険証で見られる医療情報は、1~3ヵ月前の古いもの。ですから、薬局などに行く時は、リアルタイムに飲んでいる薬が把握できる「お薬手帳」を持っていくほうが安全です。

そして実は、皆さんよりもっと大変になるのが病院。

今まで、保険証の事務処理は月に1回でよかったのですが、今後は毎回になり、しかも「マイナ保険証」、「顔認証のマイナ保険証」、「資格確認書」、「資格申立書」など、9種類の確認に対応しなくてはならない。

さらに、現在の読み取り機では来年から始まるスマホの「マイナ保険証」は読み取れないので、外付けの機械が必要。加えて、2026年以降は現在のカードとは別に「新マイナンバーカード」が出てくるので、これにも対応する必要が。そのため、人を増やさなくてはならないところも出てきそうです。

便利になるはずの「デジタル化」ですが、「マイナ保険証」では、不便になったと実感する人が多くなるように思います。

われわれはこの「不便さ」に、早く慣れるしかないのでしょうか。

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