認知症の疑いとの結果
検査結果を聞くのは少し緊張したし、認知症と聞けばショックを受けるかもしれないとも思った。でも自分でも驚くほどに気がラクになった。
なぜならここ数年、どんどん自分本位な性格になる父に、幾度となく怒ったり傷ついたりしてきたからだ。でももうそんな必要もないかもしれない。
そう思えたのは、ある種これからも続く介護生活のうえでは希望でもあった。辛さのなかに光を見い出せた気もしたのだ。
第37話へ続く。
検査結果を聞くのは少し緊張したし、認知症と聞けばショックを受けるかもしれないとも思った。でも自分でも驚くほどに気がラクになった。
なぜならここ数年、どんどん自分本位な性格になる父に、幾度となく怒ったり傷ついたりしてきたからだ。でももうそんな必要もないかもしれない。
そう思えたのは、ある種これからも続く介護生活のうえでは希望でもあった。辛さのなかに光を見い出せた気もしたのだ。
第37話へ続く。
大阪府出身。フリーランスのデザイナーとして働きながら、インスタグラムで子育てエッセイ漫画を投稿。「オーマイ・ダッド!父がだんだん壊れていく」が連載漫画、作画デビュー作。
インスタグラム@tongari.megane_digital
ブログ「※あくまでウチの場合。」
https://tongarimegane.napbizblog.jp
1995年朝日新聞社北海道支社主催「らいらっく文学賞」に入賞。以来、多数の連載を持つほか、「食と健康」がテーマのラジオ番組のパーソナリティを務める。農林水産省・食料農業農村政策審議会委員などを歴任。著書に『ハッカの薫る丘で』(小社刊)『古民家再生物語』(小社刊)など。2022年より拓殖大学北海道短期大学客員教授