酒粕は調味料としてもかなり有能
冬の寒さはこたえますね。体が冷えると胃袋も縮こまった気がして、大食いを自負している私も食欲が今ひとつ。
そんなときは酒粕をちぎってグリルで焼き、砂糖か油をつけて食べると胃袋から温まってくる感じ。酒粕は調味料としてもかなり有能です。特にみそと合わせると発酵のうまみや香りが倍増し、酒のつまみに最高。
この酒粕みそは、にんじんのほかにごぼうやセロリ、ピーマンにもよく合います。また、蒸し野菜のディップにしたり、薄切り肉を焼いて仕上げにからめたり、なかなか使い勝手がいいのです。
先日いただいた豊島屋酒造の「屋守 純米中取り 無調整生」は、フレッシュ感があって酸味と甘みのバランスがよく、ワイングラスで飲みたくなるお酒。蔵元が東村山にあると聞いてびっくりしました。東京の日本酒、なかなかやるな~!
裏のラベルには銘柄にかけてヤモリのイラストが。ヤモリの背にある数字は仕込んだタンクの番号だそうです。お洒落ですね。
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
作り方(2人分)
①にんじん1本は皮をむいてせん切りにする。新玉ねぎ¼個は薄切りにしてさっと水にさらし、水気を絞る。
②酒粕大さじ1、みそ大さじ½、酢大さじ1をすり鉢で練り合わせ、オリーブ油大さじ1を加えて乳化するまでよく混ぜる。
③②に①を入れ、くるみ3~4かけを手で割って加え、よくあえる。器に盛り、青じそ1枚をちぎって散らす。
*酒粕が硬いときは電子レンジで温めてやわらかくする。
*冷蔵庫で2~3日保存できる。
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