「偽板だ!」

暗がりの中、本づくりに励む鱗形屋たち。

背景に「てめえにそれを言われるとは思わなかったよ」との鱗形屋の声が流れる。

その下に<地本問屋の光と影>との文字。

「偽板だ」と蔦重に指摘する須原屋。

「偽板だ!」と手に持った本を掲げる長谷川平蔵。

蔦重がじっくり目の前の本を眺める。

矢を放つ第10代将軍家治の嫡男・家基。その姿を、その母・知保の方が笑顔で眺める。

背景には「欲深なのだ、あの女」と田沼意次の声が流れ、苦い顔をした意次が豆を口に放り込む。