【3】目標達成シートを書く
高校1年生の冬に書いた「目標達成シート」。これは花巻東高校の佐々木洋監督が、最終目標を達成するための中間目標を具体化させようと、今もすべての部員に書かせているものだ。
大谷は、真ん中の最終目標に「ドラ1/8球団」と書いた。プロ野球の8球団からドラフト1位で指名される選手になりたい。
そのための中間目標として彼は周りに「運、人間性、メンタル」と書いている。最終目標を達成するためには野球の技術だけでなく、心のありようも必要だと考えたからだ。
【4】先入観は可能を不可能にする
自分を励ます考え方を訊いたとき、彼はこの言葉を挙げた。
「高校時代の投手としての目標は、150kmの球を投げることでした。でも監督は、『160kmを目標にしよう』と言いました。そんなの無理だと思いましたが、高3の夏、160kmを投げられました。プロで投打の2つをやることも、最初から無理だと決めつけていたらできなかったと思います。自分がどこまで行けるのかは自分でもわかりませんし、やろうとすることを止めるべきではないと思います」