【5】《楽しい》より《正しい》で行動する
20歳のクリスマス、遊びたい気持ちを抑えて練習をしていたら、ある閃きが降ってきた。
「きつい練習メニューはやりたくない、でも成長するためにはやらなきゃいけない。そういうとき、そのメニューに自分から取り組めるかどうかが大事。クリスマスに練習したのも、『楽しいことより正しい』を考えて行動した結果でした。何が正しいのかを考えて、自分に制限をかけることは大事だと思います」
それが大人でしょ、と笑っていた大谷が印象に残っている。
【6】時間をかけて考える
大切な決断をするとき、出した答えに自分で責任を持つべきだと考えるからなのか、彼は誰かに相談することがない。ただ、必要な情報はとことん集める。
「大事なのは時間をかけて考えることです。直感は大事だと思っていますが、考えないで決める直感と、考え抜いて最後に決める直感とは似て非なるものです。情報を増やして、正しいのか正しくないのかの判断を常にし続ければ、右か左か、自分の直感が一歩踏み出すための後押しをしてくれるはずです」